台湾で初めて胡蝶蘭生産を事業にした企業

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台湾と胡蝶蘭(輸入)


胡蝶蘭栽培の先進国は台湾だということをご存知ですか。今では、胡蝶蘭の品種改良から苗の栽培まで台湾の技術が世界トップクラスを誇ります。
そもそも日本国内で流通している胡蝶蘭の、70%~80%は台湾から来ています。世界全体でも30%を超えているほどです。(年間に世界で生産される胡蝶蘭の苗は4億株あり、その内台湾産が1.5億株となっています。)

そんな台湾の胡蝶蘭ですが、日本への輸入は年々増え続けています。別の言い方をすると、いい胡蝶蘭(株も強くて大きな花を咲かせる胡蝶蘭)がどんどん日本に入ってきているとも言えます。
どれくらい台湾からの胡蝶蘭の苗の輸入が増えているかを表にしましたので、ご覧ください。

以下、台湾からの胡蝶蘭の苗の輸入量です。

2012年 7,384,606 株
2013年 7,778,148 株
2014年 7,841,526 株
2015年 8,211,990 株
2016年 8,124,774 株
2017年 8,180,035 株

この輸入株数は、胡蝶蘭の苗の輸入量全体の「約82%」程のシェアになります。この割合を見ても、胡蝶蘭の苗の輸入はほとんど台湾からということがいえます。

ちなみに胡蝶蘭の苗だけでなく、胡蝶蘭の切り花も台湾からの輸入量が増加しています。
台湾からの胡蝶蘭の切り花の輸入量も表にまとめました。

2012年 1,333,669 本
2013年 1,562,125 本
2014年 1,686,434 本
2015年 2,126,103 本
2016年 2,762,192 本
2017年 3,500,393 本

この輸入本数は、胡蝶蘭の切り花の輸入量全体の「約69%」程のシェアになります。 
表は台湾からの輸入だけですが、切り花の胡蝶蘭の輸入量をこうして比べてみると、毎年かなりのボリュームで増えていっています。(全体でも120%前後の割合で毎年増えています。)
これは、日本の葬儀などに用いられる花として、胡蝶蘭の花が選ばれることが増えてきたからではないかと思われます。


台湾初の胡蝶蘭生産の企業


そんな台湾の胡蝶蘭ですが、その中でも数々の品種を開発してきた老舗の企業があります。台湾農産業で最大規模を誇る「台湾糖業股份有限公司」です。

台湾糖業股份有限公司は1946年に設立され、50年代から60年代にかけて砂糖製品を輸出し、当時の台湾で最大企業となりました。
その後同社は、この製糖事業の収入が衰退してきたため、90年代頃から多角経営に乗り出しました。観光事業、小売業、バイオテクノロジー事業などです。
そしてその中にあったのが胡蝶蘭生産でした。1987年台湾で初めて胡蝶蘭生産を事業として開始したのです。

現在でも台湾最大の地主であり、農場を主に台湾各地に土地を所有しています。
そのため、120万平方メートルの温室をもっており、その広さは台湾での胡蝶蘭栽培面積の5%を占めています。新しい品種の開発や苗の生産までを手掛けており、年間400万株の生産をしています。品種開発に力を入れてきたので、驚くことにこの会社だけで500品種以上の品種登録があるそうです。
もちろん日本への輸出もしている企業なので、あなたの買った胡蝶蘭がこの会社で栽培されたものかもしれません。

日本語には対応していませんが、台湾糖業股份有限公司のWEBサイトも紹介しておきます。

いかがでしたでしょうか。
今回は、台湾の胡蝶蘭生産をしている老舗の企業を紹介しました。台湾の胡蝶蘭栽培の技術の高さは知っていましたが、企業1つの温室規模だけでも驚きです。(120万平方メートルは、東京ドーム26個分くらいあります。)
胡蝶蘭stationでは、日本だけでなく世界の胡蝶蘭事情も紹介していきますので、気になる方はチェックしてみてください。

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