蘭の仲間である胡蝶蘭はどんな場所で育っているのか自生地を知る

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蘭には数多くの種類が存在し、ほぼ世界中に分布しています。蘭の仲間だけでも15,000~25,000種あるとも言われています。
その中で胡蝶蘭はどのような地域に分布して、どのような生活をしている蘭なのでしょうか。自生地の環境を知ることはとても大事なことです。全ての植物はもともと自生地で育っていたわけですから、その環境に近づけることで胡蝶蘭を長持ちさせたり、簡単に育てることができたりします。

そこで今回は、胡蝶蘭がどういった蘭で、どのような場所に自生しているのかを紹介したいと思います。


蘭には2種類の生活様式がある


蘭は生活様式の違いで「着生蘭(ちゃくせいらん)」と「地生蘭(ちせいらん)」に大きく分けられます。
着生蘭は、木の幹や枝などに根を張りつかせて樹上で生活する蘭の種類です。
地生蘭は、土に根を下ろして生活する蘭の種類です。

胡蝶蘭は「着生蘭」の仲間となります。

胡蝶蘭は着生蘭であるため、自生地でも根は空気中に出おり、水分も栄養も期待できない環境です。そこで葉に水分や栄養を蓄えることができるようになっています。胡蝶蘭の葉がぷっくり肉厚なのはそのためです。
また少しでも水分の蒸発を抑えるため、一般の植物のような光合成を昼間に行いません。夜間にCO2を吸収して、昼間は気孔を閉じ水分の蒸発を控えます。このような植物をCAM植物と言い、水分の少ない砂漠に自生するサボテンなどもCAM植物になります。

胡蝶蘭の着生部分は、樹の枝分かれした股の部分に多く、地上3~5m位のところにあります。そこは直射日光が当たらない、木漏れ日程度の日差しが差し込む場所です。


胡蝶蘭の分布地域


胡蝶蘭は東南アジアを中心に、インド、中国南部、台湾、フィリピン、インドネシア、オーストラリアの北部までの熱帯から亜熱帯の地域に分布しています。
そこは高温多湿な環境ですが、高い樹木に着生しているため、風通しに恵まれた環境と言えます。昼間は28℃くらい気温が上がるが風通しが良く、夜は18℃程度に冷え込む環境になると言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか。
自生地の環境を知ることで、胡蝶蘭がどんな植物でどんな性質を持っているのか少しお分かりいただけたのではないでしょうか。植物を育てていく上で、自生地の環境を理解することは非常に大事です。栽培するための環境や、もらった後の置き場所などを自生地の環境に近づけてあげる工夫をすれば、急に枯れてしまうようなことはなくなるからです。
もし手元に胡蝶蘭があるならば、少しでも自生地の環境に近づけてあげることで、花が長持ちするので試してみてください。

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