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胡蝶蘭が届いてから「これって、いつまで必要なの?」と思った方へ
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胡蝶蘭が届くと、多くの場合は綺麗に包装され丁寧に梱包されています。その様な包装(ラッピング)はいつまで付けたままにしておけばいいのでしょうか。また、立札はいつ外せばいいのでしょう。胡蝶蘭はいつまで飾っておけばいいものなのでしょうか。
そこで今回は、ラッピング、立札、花を飾る期間など、胡蝶蘭に関する「これって、いつまで必要なの?」に答えていこうと思います。
保護のための薄い紙はなるべく早く取る
届いた胡蝶蘭の段ボールを開けると、花が和紙などの薄い紙に包まれていることがあります。これは輸送中の保護のためにつけられているものです。胡蝶蘭は花びらが命です。移動の際に箱に当たったり擦れたりと、傷がつかないように梱包されています。
紙はクリップやホッチキスで留められているので、花を傷めないように外してください。この紙は、到着後に早めに取った方がいいです。胡蝶蘭はストレスに敏感です。花にはこの薄い紙がかなりストレスになってしまうので、到着後すぐに取ってあげましょう。
この薄い紙を外す際に、まれに花を落としてしまう場合がありますので、少し注意が必要です。まず先端の方のクリップやホッチキスを外してから、後ろの方を止めているクリップを外しましょう。その後、各社包み方に違いもあるため、一概には言えませんが、下から抜き取るように外すこと、花を大きく揺らしたり、花の中心に触れないことが気をつけるポイントといえます。
また、胡蝶蘭は花が大きく鉢が小さいです。バランスが崩れやすくなって、倒れてしまう可能性があるので、ダンボールに括り付ける形で入っていることもあります。気をつけて取り出してください。
ラッピングを取る
胡蝶蘭をいただいた際、まずほとんどがラッピングがされている状態です。贈答品としては嬉しいのですが、いつまでもラッピングされた状態で飾っておくのは避けた方がいいです。一番の理由は、鉢の中がこもり蒸れてしまうからです。
胡蝶蘭の根は湿気に弱く、鉢が蒸れてしまうと根腐れやカビの原因になります。そのままラッピングされた状態ではよくありません。
胡蝶蘭のためには届いたその日にラッピングを外してあげるのが一番いいのですが、せっかく綺麗にラッピングされているものを外してしまうのは、少しもったいない気もします。そこで、ラッピングは一番最初の水やりの時点で取り外すのが良いでしょう。
では、いつ頃に水やりをすれば良いのでしょうか。
胡蝶蘭の根は乾燥に強いです。鉢の中を完全に乾燥させてしまっても平気なほどです。そうなると1週間ほどは水やりをしなくても全然平気です。
鉢の表面の水ゴケなどを触ってみてください。それが乾燥していたらはじめて水をあげる位で大丈夫です。そうすれば、数日間は綺麗なラッピングをしたままの胡蝶蘭を飾っておけるのではないでしょうか。
それでもラッピングを外してしまうのはもったいない、という方はこの様な方法もあります。
ラッピングされた紙類は外して、リボンだけまた掛け直す方法です。リボンだけでもけっこう可愛いので、飾っておくのには十分です。またペーパー類を外してもリボンが掛けてあれば、プレゼントでいただいたものだということも分かります。
立札を取る
胡蝶蘭をいただいた際、贈り主の名前の入った立札を添えて飾ることになります。
もらった方は、この立札をいつまで飾っておけばいいのでしょうか。
結論から言えば、1週間程度で片づけてしまっていいでしょう。しかし、せっかくいただいた贈答の胡蝶蘭です、立札も長く飾っておきたくなります。
なぜ立札を飾っておくのは、1週間程度でいいのかご説明します。
花は生ものですので、徐々にしおれて枯れていきます。傷んでみすぼらしくなった花をいつまでも飾っておくとイメージダウンになります。そこに名前入りの立札が飾ってあると、いただいた相手のイメージダウンにもなってしまいます。
胡蝶蘭は環境さえよければ1,2ヵ月ほど綺麗に咲き続けますが、例えば他にスタンド花やアレンジメントなどの生花の贈り物もあるでしょう。スタンド花やアレンジメントがきれいに保てる期間はせいぜい5日間くらいです。生花の方だけ処分して、まだ綺麗に咲いてる胡蝶蘭の立札だけを残すのは、生花をくださった方に失礼かもしれません。その場合は、生花を片付けるタイミングで、すべての立札を取り外した方がいいでしょう。
ただし、もし贈り主が訪問される日が分かっている場合は、その日までは立札を付けておいた方が良いかもしれません。
胡蝶蘭はいつまで飾っておくの?
いつまで飾っておけばいいのか、特に決まりがあるわけではありません。
開店祝い、開業祝い、開院祝いなどでもらった場合は、最短3日~1週間飾ればあとは自由にしていいでしょう。
ずっと飾っておきたいからと、花が落ちても飾り続けるのはやめましょう。印象が悪くなってしまいます。
鉢植えの胡蝶蘭などは、良い根(良い値)がつく、商売の根を張るなどという縁起も担いで贈られます。花が傷んできたら入口など目立つ場所に飾るのではなく、従業員が持ち帰ったり、会社で栽培するといいかもしれません。胡蝶蘭の寿命は非常に長く、元気な株であれば2番花も咲きますし(2番花を咲かせる方法)、そのまま育ててみるのもいいでしょう(来年もう一度花を咲かせる方法)。
いかがでしたでしょうか。
今回は、胡蝶蘭に関する「これっていつまで必要なの?」に答えてきました。胡蝶蘭にはいただいた方がお披露目をする特徴があるため、梱包、ラッピング、立札、花そのものなど、いつまで飾っておく必要があるのか悩んでしまいます。その場合、今回紹介した内容を参考に胡蝶蘭の管理をしてみてください。
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