花が落ちた胡蝶蘭を今年中にもう一度咲かせる(2番花)

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胡蝶蘭の花が全て落ちてしまって、株が枯れてしまったと思っていませんか。実はこれで終わりではありません。胡蝶蘭の株は生命力があり病気で枯れてしまわない限り、寿命はないのではないかとも言われています。
何度でも花を咲かせることができるのは胡蝶蘭の特長のひとつです。株の体力を考え来年もう一度咲かせる方法もあるのですが、株の体力に余力がある場合、今年中に2回目の花を咲かせるための方法もあるのです。

そこで今回は、花が落ちてしまった胡蝶蘭を今年中にもう一度咲かせるための方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ページ後半では、動画で解説もしていますので、ぜひそちらもご覧になってください。


1年で2回も花を咲かすことができる2番花の存在


冬をどのような環境で越えたかにより、花が咲くタイミングが変わってきます。花が咲き、そして咲き終わった時期に切り戻しを行うことで、1年で2度花を楽しむことが可能です。

比較的暖かい温度で冬を迎えた胡蝶蘭は、2月頃に咲き始め、4月下旬には花が終わるものもでてくるでしょう。このタイミングで切り戻しを行うと、7月~9月にまた花が咲くかもしれません。
冬を比較的寒い環境で乗り越えた胡蝶蘭は、5月~6月頃が開花期となります。できるだけ早い、5月下旬のタイミングで切り戻しを行うと、8月下旬~10月にまた花が咲くかもしれません。

このように1年の内で2回花を咲かせる2番花は、株が元気な状態でなければ咲きません。そのため、今回紹介する方法を試したからといって、絶対に2番花を楽しめるとは限りません。
その場合でも、来年になって花が咲く可能性もあります。楽しみにして待ちましょう。


もう一度花を咲かせる方法【切り戻し作業】


花が咲き終わったタイミングで、本来であれば花茎を根元から切ってあげて株に体力回復をさせてあげるのですが、2番花を咲かせる方法は花茎を切る位置が違います。切る位置を変えることにより、花を咲かせる体力が残っている元気な株であれば、比較的早く花芽が生長しつぼみをつけてくれるのです。

  1. 花が全て落ちるか、もうすぐ終わりそうな花の胡蝶蘭を用意します。
  2. 花茎の根元から4節目の2~3cm上あたりを切ってください。
  3. 新しい花芽が伸びだすのを待ちます。花芽が伸びだした方向を、窓辺の明るい方に向けるといいでしょう。

今回紹介した、切り戻し作業を行ってからの胡蝶蘭の株の管理は、花が咲いている時と同じ管理で大丈夫です。
肥料は与えず、光なども直射日光は避けましょう。花が一番咲きやすいのは18~25℃の環境となります。

大輪胡蝶蘭の「切り戻し位置」にや「水やり」ついて動画でも紹介しています。
分かりやすいと思いますので、ぜひご覧になってください。

いかがでしたでしょうか。
胡蝶蘭は花が終わったからといって、枯れてしまったわけではありません。もし今回紹介した方法で今年中に2番花が咲かなくても、株さえ生きていれば来年どこかで花が咲く可能性があります。1年で2回咲くだけの体力が残っていなかっただけですので、来年まで気長に待ちましょう。
2番花を咲かせてくれたとしても、最初に花を咲かせるのにかなりの体力を使っていますので、2回目は輪数は少なめになってしまうかもしれません。それでも2番花が咲いた時は驚きと嬉しさがあります。この2番花を咲かせる切り戻し作業は、胡蝶蘭の花が好きな人はぜひ一度チャレンジしてみてください。

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