【決定版】8月の胡蝶蘭の育て方を解説

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8月は高温な気候が続きます。このような環境は、胡蝶蘭が好む1年で最も条件の良い気候といえます。それは、胡蝶蘭の自生地である環境に近いためであり、8月は胡蝶蘭がよく育つ条件が整っています。(胡蝶蘭の自生地を紹介)

そこで今回は、8月の胡蝶蘭の育て方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


8月の胡蝶蘭の状態


冬から春にかけて、株の状態はバラバラでした。寒い地域で冬越しした株と比較的暖かい気候で冬越しした株では、花が咲く時期や根や葉が生長し出す時期に違いがありました。
ところが8月、9月は、どの株も伸び盛りを迎えます。葉は日増しに大きくなり、根も数が多くなりぐいぐい伸びていきます。
春の頃の株と比べると、株の大きさは一回りくらいは大きくなってくるのではないでしょうか。成長している様子が一番目立つのがこの時期です。

また、6月頃に花が咲き始めた株は、まだ開花が続いているものもあるかもしれません。

そして、5月に花茎切りを行った株は、早ければ8月に2番花を咲かせるでしょう。


8月の管理方法


 

|置き場所

先月と同様の置き場所で問題ありません。直射日光を当てて葉焼けを起こさないように、明るく風通しの良い場所に置きましょう。日光が窓から差し込むような場所では、レースカーテンなどを用いて光の強さを和らげてください。

ベランダなどに出す場合も直射日光は気をつけて、明るい日陰などを選びましょう。風通しを良くするため、鉢は直接床に置かず、台の上に置くなどした方が理想的でしょう。万が一、雨に濡れた場合は、そのままにせず葉にたまった水などを拭いてあげてください。

胡蝶蘭は秒速1m程度のそよ風が拭く環境が理想的です。蒸れてしまわないよう、夜は扇風機などを使って風を動かしてあげるとよく育ちます。

|水やり

水やりも先月同様です。「植え込み資材が乾いてから水やりを行う」という原則を守りながら与えてください。気温が高いのと生長の影響で、鉢内は乾きやすい状態となっています。
ただし、成長期では液肥を与えることが水やりの替わりになるため、薄めた液肥を与える場合には水やりの必要はありません。

|肥料

液体肥料を与える場合は水やりは必要としません。

液体肥料は洋ラン用のものを用いて、規定倍率の2倍の量の水で希釈させます。薄めたものを与えることで、根に負担がかからないようにします。液肥が濃すぎて吸収しきれないと、根にダメージを負ってしまいます。

固形の肥料も避けた方が無難です。胡蝶蘭はもともと高温の地域を自生地としています。そのため日中に、温度が高くなっても大丈夫ですが、夜間に無風で温度が高いと、株は疲れて弱ってしまいます。そこで薄めた液肥であれば、濃くなる心配がなく根を傷めてしまうことがないでしょう。

詳しくは、胡蝶蘭の肥料についても解説しています。そちらをご覧ください。

|病気予防、害虫対策

直射日光に当たり続けることで、葉焼けが起こってしまうと、そこから炭そ病が発生してしまいます。実は葉焼けは、直射日光が当たっただけでなく、風通しが悪くても起こるので注意が必要です。蒸れやすい季節ですので、風通しは意識しましょう。
当サイトでは、胡蝶蘭の病気の原因や特徴を紹介していますので、そちらもご覧ください。

いかがでしたでしょうか。
今回は、8月の胡蝶蘭の育て方や管理の方法などを紹介しました。8月は1年の中で最も胡蝶蘭の生長を感じられる季節です。葉や根の生長を観察しながら、元気で充実した株に育てることで、来年の花の咲き具合が決まります。熱帯夜で株が弱っていないか、よく株の状態を観察しながら育てていきましょう。

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