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【決定版】7月の胡蝶蘭の育て方を解説
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7月は気温が上昇し、日中は30℃を越えるような日も現れます。胡蝶蘭にとっては、本格的な成長期を迎える時期です。
また梅雨が明けて、日差しが強くなり暑くなる時期ですので、風通しに注意する必要があります。
そこで今回は、7月の胡蝶蘭の育て方や管理方法を紹介します。ぜひ胡蝶蘭栽培の参考にしてみてください。
7月の胡蝶蘭の状態
本格的な成長期に入った胡蝶蘭の株は、新しい根を張り、根が元気に伸び続け、株の中央部分から新しい葉を成長させます。
この新しい葉を成長させ、大きくすることが当面の目標になります。
寒い場所で冬越しして5月頃にようやく成長期に入った株が急成長するのも、7月から9月にかけてです。
比較的暖かい場所で冬越しした株で、2番花を咲かせるため4月頃に花茎を切り戻ししたものでは、元気であれば7月には2番花が咲き始めるでしょう。
その他にも、先月に植え替えを行った胡蝶蘭も、新しい根を見せ始めます。
7月の管理方法
|置き場所
7月は梅雨が明けて、日光が急激に強くなります。直射日光に当てて葉焼けを起こさないように、レースカーテン越し程度のやわらかい日光が当たる場所で管理しましょう。
また胡蝶蘭にとっては、風通しを良くし蒸れないことが大切です。生長中に風通しが悪いと、生長不良になることがあります。そのため、7月から秋ごろまでは戸外で風通しの良い日陰が理想的な環境といえます。ベランダなどは、風通しも良く、直射日光を避けられつつ、雨が直接当たらない場所なので、胡蝶蘭が健全に育つ置き場所かもしれません。
|水やり
梅雨が終わり、気温も高くなる上、株が生長しているとなると、鉢の中は急に乾きやすくなります。「植え込み資材が乾いてから水やりを行う」という原則を守りつつ、水やり回数は先月に比べ多くなるでしょう。
成長期では、液肥を与えることが水やりの替わりになるため、薄めた液肥を与える場合には水やりの必要はありません。
|肥料
液体肥料を与える場合は水やりは必要ありません。
液体肥料は洋ラン用のものを用いて、規定倍率の2倍の量の水で希釈させます。薄めたものを与えることで、根に負担がかからないようにします。液肥が濃すぎて吸収しきれないと、根にダメージを負ってしまいます。
水やりの場合でも同じことが言えますが、葉の付け根には新しい葉も出てきていますので、そこに水が溜まらないように注意してください。溜まったしまった場合は、ティッシュや綿棒などで吸い取ってあげてください。
詳しく知りたい方は、胡蝶蘭の肥料の与え方を紹介していますので、そちらを参考にしてみてください。
|病気予防、害虫対策
戸外で育てる場合は、雨水に濡らさないことが大切です。葉の付け根に水が溜まるとなりやすい病気で、軟腐病や褐斑細菌病があります。これらが発生した葉は切除し処分する必要があります。
また直射日光に当たり続け、葉焼けを起こしてしまうと、そこから炭そ病を発病してしまうかもしれません。風通しの良い環境を置き場所として選ぶなどし、対策をとってください。
当サイトでは、胡蝶蘭の病気の原因や特徴を紹介していますので、そちらもご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
今回は、7月の胡蝶蘭の育て方や管理の方法などを紹介しました。梅雨も終わり、晴天が続くと水やり回数も多くなってきますので、その辺りは注意が必要かもしれません。
根もぐんぐん伸び、葉もどんどん伸ばして元気な株にしていかなければいけないのがこの時期です。この時期から秋にかけて、どれだけ元気な株に成長したかで来年の花も決まってきますので、花が咲くのを心待ちにしながら育てていきましょう。
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