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【決定版】6月の胡蝶蘭の育て方を解説
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寒い場所で冬を越した胡蝶蘭も、6月には成長期に入っており、来年にまた開花させられるかどうかは、この辺りの時期から秋にかけての育て方にかかっています。
来年また花を咲かせるためには、肥料や水やりを適切に管理し、元気な株に育てることが大切になってきますので、今回紹介する6月の育て方を参考にしてみてください。
それでは、6月の胡蝶蘭の育て方や管理方法を紹介していきます。
6月の胡蝶蘭の状態
冬の間に色が悪くなってしまっていた葉も、6月になると色が戻ってきます。新根が伸びてくるのを確認できれば、本格的な成長期に入ったことが分かります。
5月に引き続き株の状態はバラバラで、既に開花した株や、開花しそうな株など株によって違う状態です。
6月の管理方法
6月から10月にかけての育て方により、元気な株になるかどうかが決まります。元気な株にならなければ、来年また花を咲かせてくれない可能性もありますので、しっかりと株の管理をしてあげましょう。
目標は、10月までに新しい葉を1.5枚以上増やせるようにすることです。
|置き場所
梅雨の晴れ間に葉焼けを起こしてしまうかもしれないので、直射日光の当る場所は避けましょう。ただし一日中日が当たらない環境だと、元気な株になりません。レースカーテン越しの日光が当たる場所が適当な環境でしょう。
胡蝶蘭の株は風が好きですが、梅雨の長雨に当たるのは避ける必要があるため、窓辺に置く際の窓の開閉には注意が必要です。
|水やり
5月同様、植え込み資材の表面が乾いたら水やりを行います。
ただし液体肥料を薄めたものを与える場合は、それが水やりの代わりになります。その場合も植え込み資材が乾いてから行うようにしてください。
梅雨時期のため、乾くのに時間がかかりますから、先月よりも水やり回数は少なくなるでしょう。葉の付け根に水が溜まらないよう、植え込み資材に与えるようにしてください。
胡蝶蘭への水の与え方を知りたい方は、水の量や水やり方法も紹介していますので、参考にしてみてください。
|肥料
水やりの代わりに液体肥料を薄めたものを施します。肥料は、規定倍率の2倍に希釈してください。また、液体肥料の代わりに、緩効性の置き肥を施しても構いません。
ただし、液体肥料と置き肥の併用は避けましょう。
梅雨のため資材が乾きにくいため、その分水やり回数が減ります。水やり回数が減ると、置き肥は濃いまま残るため根を傷めてしまう可能性があります。液体肥料を薄めたものだけで育てる方が安全かもしれません。
肥料については、胡蝶蘭への肥料の与え方で紹介していますので、そちらを参考にしてみてください。
|病気予防、害虫対策
梅雨になると軟腐病や褐斑細菌病がよく発生します。これは細菌が原因の病気で、葉の付け根に水がたまるとなりやすい病気です。水も乾きにくい季節のため、水の与え方には注意し、雨に直接当たるような管理の仕方にも注意が必要です。
当サイトでは、胡蝶蘭の病気の原因や特徴を紹介していますので、そちらもご覧ください。
|植え替え
胡蝶蘭の植え替えを行うのは、6月いっぱいまでです。
花が咲き終わり、株が鉢いっぱいになり新根が何本もでているもの、傷んだ植え込み資材を取り除き新しいものに替える必要があるものに対して植え替えを行います。
植え替えは6月いっぱいまで行えますが、早めに行った方が株が成長期にいい環境で過ごせる時間が長くなります。先延ばしにせずに植え替えが必要な株は、どんどん作業を行いましょう。
当サイトでは、胡蝶蘭の上手な植え替え方法や鉢選びのポイントも紹介していますので、詳しくはそちらを参考にしていただければと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回は、6月の胡蝶蘭の育て方や管理の方法を紹介しました。暖かくなってきたことで、直射日光は避けつつできるだけ日光に当てて成長させてあげる必要があります。そうすることで、元気な株に育ちまた来年花を咲かせてくれることでしょう。しかし梅雨の時期は、水の乾きも悪く、細菌による病気も増える時期です。管理方法には注意して大切な胡蝶蘭を育ててみてください。
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