もう間違わない胡蝶蘭の鉢選びで気をつけるべき3つのポイント

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胡蝶蘭の植木鉢について考えたことがありますか?
オシャレなものやデザイン性の凝ったものを選んでみてはいかがでしょうか、という話の前に、そもそも胡蝶蘭を育てる上で理想の鉢はあるのでしょうか。
胡蝶蘭は土の中に根を張る植物ではなく、木の幹などの上で育つ着生植物です。そのため、鉢に関してどれを選んでも同じというわけではなく、胡蝶蘭を育てる上で相性のいい鉢があります。

胡蝶蘭にとって、より快適な環境を作りだしてくれる鉢とは、どのような鉢なのでしょうか。
そこで今回は、胡蝶蘭の鉢選びについて紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。


様々な鉢の種類


鉢には、様々な大きさがあります。鉢の大きさは、直径を意味する「号」で表されます。1号~12号まであります。1号=約3cmですから、5号鉢は直径が約15cmの鉢のことを指します。

もちろん鉢には大きさ以外にも、様々な素材があります。安価で手に入るプラスチック鉢、自然素材でできている素焼き鉢・テラコッタ鉢、木でできている木製鉢、焼き物の表面にうわぐすりがかかったツヤのある陶器鉢など素材も豊富にあり、それぞれ特性が違います。

その他に、鉢には様々な形があります。標準となるスタンダード形、深さがあり細長い深鉢、通常よりも浅い浅鉢、ぶら下げて使う用のハンギングバスケット、横長のプランター型などあり、栽培する植物によって向き不向きがあります。


胡蝶蘭と相性のいい鉢


鉢には、様々な大きさ・素材・形があることが分かっていただけたと思います。
では、胡蝶蘭を育てるのに最適な環境を作ってくれる鉢はどのような鉢なのでしょうか。

大切なキーワードは、水と空気です。

胡蝶蘭は、木の幹などの上で育つ着生植物です。木の上というのはどのような環境でしょう。そのことを考えながら鉢を選べばいいのです。
それでは胡蝶蘭の鉢選び、3つのポイントを紹介します。


|ポイント1 鉢の大きさ

鉢の大きさは、何でもいいわけではありません。
植物は、株が大きくなるにつれ、鉢増しといって、ひと回り大きな鉢に植え替えをします。(3.5号鉢がキツくなってきたからから4号鉢に移し替えるなど)

胡蝶蘭も同じで、鉢増しを行うのですが、株が大きくても最大4.5号鉢までした方がいいでしょう。これ以上大きな鉢に植え替えてしまうと、植え込み資材が乾きにくく、根腐れを引き起こしやすくなってしまうからです。

|ポイント2 鉢の素材

鉢の素材も、大事になってきます。胡蝶蘭の根は空気が好きです。常に濡れていたり、湿気ている状態を好みません。
そのため、素焼きの鉢が一番適していると言えます。
素焼きの鉢は自然素材でできており、鉢自体に表面には見えない小さな穴がたくさん開いているので、高い通気性、吸水性、排水性があります。そのため素焼きの鉢は、空気を好む胡蝶蘭にとって最適な鉢となります。
ただし、鉢自体が重く、衝撃で割れてしまう恐れがあるため、丁寧に取り扱う必要があります。

|ポイント3 鉢の形

鉢の形は、素材や大きさほど気にしなくても大丈夫です。
適しているものは、直径と高さが同じか、少し高さが低い鉢です。高さが直径の半分くらいの鉢があれば理想でしょう。ただし、あまりそういう鉢はないので、直径と高さが同じくらいのものを利用すれば、根が傷む心配はないので問題ありません。


このように、鉢の大きさ、鉢の素材、鉢の形の3つのポイントをおさえて胡蝶蘭の鉢選びをしていきましょう。
近くの園芸店に行けば、様々な鉢が売られてますので最適なものを探してみてください。また素焼きの鉢などは、よくネットで売られているのも見かけますので、そちらで探してみてもいいかもしれません。<楽天>で素焼きの鉢を検索した結果 です。

いかがでしたでしょうか。
今回は、胡蝶蘭にとって最適な鉢がどのようなものかを紹介しました。鉢選びのキーワードは水と空気です。胡蝶蘭にとっては水はけが良く、根が濡れている状態が長く続かない環境が理想的です。細かくこうでなければいけないといったことではなく、それらを考慮しながら鉢選びをすれば問題はありません。(鉢底に穴が開いておらず、水やり後に水が鉢内に溜まってしまうものは避けた方がいいです)
これからは鉢選びに自分なりのこだわりを持って、更に元気で自慢の胡蝶蘭を育ててみてください。

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