〔用語集〕胡蝶蘭や洋ランに関する言葉を解説

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胡蝶蘭に興味を持ち始めると、だんだん知らない用語が出てきます。よく耳にするけどいまいち何のことかは分かっていない言葉もあるかもしれません。新しく胡蝶蘭を育てるのが好きになった人や、新たに興味を持った人の壁になるのがこの専門用語です。

そこで今回は、胡蝶蘭や洋ランにまつわる用語を紹介していこうと思います。ぜひ、参考にしてみてください。


胡蝶蘭に関する用語を解説


胡蝶蘭に関する用語は、栽培に関するものから名称に関するものまで様々あります。そのため、各ジャンルごとに分けて紹介します。
また、より詳しく知りたい場合や、写真付きで紹介しているページがある場合は、詳細ページへのリンクも設けておりますので、ぜひそちらもご覧になってください。

|植物全体の用語
用語 意味・解説
地生蘭(ちせいらん) 土に根を下ろして生活する蘭の種類です。 詳細ページ
着生蘭(ちゃくせいらん) 木の幹や枝などに根を張りつかせて樹上で生活する蘭のことで、胡蝶蘭はこちらに該当します。 詳細ページ
メリクロン 綺麗な胡蝶蘭を大量に増やす方法で、生長点の培養しクローンを大量に増やす方法です。 詳細ページ
光合成(こうごうせい) 光エネルギーを使い、水を分解させると同時に、二酸化炭素を吸って栄養をつくり、酸素を放出する植物のはたらきのことです。胡蝶蘭はCAM型光合成という特殊な光合成を行います。 詳細ページ

|各部の名称

リップやペダルなど、花の細かな部位の名称に関する呼び方は、〔 胡蝶蘭の花の各部位の名称 〕にて写真付きで紹介していますので、そちらをご覧ください。各部の役割なども掲載していますので参考にしていただけると思います。

用語 意味・解説
花芽(はなめ) 花になる芽のことです。 詳細ページ
花茎(かけい) 見た目は茎ですが、花だけを付けるため花茎と呼ばれます。ステムとも表現されます。
バルブ 胡蝶蘭では葉がついている茎のことを指します。偽鱗茎(ぎりんけい)とも表現されます。

|花色・花柄の用語
用語 意味・解説
アルバ 純白花を指し、ラテン語でも白を指す言葉です。とはいえ、正確には標準の色から見て色素が抜けている状態の花です。
セミアルバ 胡蝶蘭においては、白い花でリップが赤色の「赤リップ」の花を意味します。 詳細ページ
スプラッシュ 覆輪(外縁部分が地と違う色で縁どられる)のような柄をしており、中心から外側に向かって模様が入る花の柄です。 詳細ページ
筋花(すじばな) 筋が花全体に入っている花の柄です。ストライプとも呼ばれます。 詳細ページ
点花(てんばな) 花全体に点や斑点模様が入る花の柄です。細かな点がびっしり模様になる花や、点同士が重なる程の大きな斑点がつく花もあります。スポットとも呼ばれています。 詳細ページ

|栽培に関する用語
用語 意味・解説
植え替え(うえかえ) 古い植え込み資材から新しい植え込み資材に換え、株にとって健全な環境にすることです。 詳細ページ
高芽(たかめ) 花になるべき芽が葉になってしまった株のことです。通常であれば切った花茎から新たに花芽が伸びるところから、葉が出て根が生えてきます。高芽の出た株は切り離して増やすことができます。
株分け(かぶわけ) 大きくなったり増えた株を分割し、増やす方法のことです。胡蝶蘭の場合、「高芽が出る」「子株ができる」など条件が揃った際に株分けを行うことができます。
鉢増し(はちまし) 古い植え込み資材から新しい植え込み資材に換え、一周り大きな鉢に植えこむことです。生長し根が鉢一杯になった株に対して、健全な環境にするために行います。 詳細ページ
根腐れ(ねぐされ) 根が腐ってしまう障害のことです。水の与え過ぎや、肥料の与え過ぎで起こります。
葉焼け(はやけ) 葉が日差しによって焼けてしまう障害のことです。特に夏の強い直射日光に当てていると起こりやすいです。
植え込み資材(うえこみしざい) 株を植えるための材料のことです。コンポストとも表現されます。 詳細ページ
水苔(みずごけ) 湿地に生える苔のことで、日本では胡蝶蘭の植え込み資材として広く用いられています。 詳細ページ
バーク 樹皮を細かく砕いたものです。水はけの良さから、胡蝶蘭の植え込み資材として海外では特に用いられています。 詳細ページ
ヤシガラ ヤシの外皮を細かく砕いたものです。日本ではあまり見かけませんが、海外では胡蝶蘭の植え込み資材として用いられています。 詳細ページ

|審査団体
用語 意味・解説
JOGA 日本洋蘭農業協同組合(Japan Orchid Growers Association)の略称です。観賞用の蘭である洋ラン栽培を支援する農業協同組合です。
JGP 世界らん展日本大賞(Japan Grand Prix・蘭・International Orchid Festival)の略称です。年に一度開催される、日本における大規模な国際らん展です。
WOC 世界蘭会議(World Orchid Conference)の略称です。1954年から3年に一度世界各地で開催される蘭のオリンピックです。
AOS アメリカ蘭協会(American Orchid Society)の略称です。
RHS 英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society)の略称です。
AOC オーストラリア蘭協議会(Austrarian Orchid Council)の略称です。
OSSEA 東南アジア蘭協会(The Orchid Society of South East Asia)の略称です。

いかがでしたでしょうか。
今回は胡蝶蘭や洋ランにまつわる用語を簡単に解説しました。説明を読んですぐに分かるものもあれば、より詳しく知りたいという用語もあるかもしれません。胡蝶蘭ステーション内で写真が掲載してあったり、より詳しく解説しているページがあるものに関しては、それぞれリンクが貼ってありますので、ぜひそちらもご覧になってください。

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