胡蝶蘭が窮屈そうなので鉢増しを行う

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ポットの中でぎゅうぎゅうに詰まった根や、鉢からあふれかえってしまっている根の胡蝶蘭は良い環境であるとは言えません。
そこで胡蝶蘭も他の花と同様に植え替えによる鉢増しを行います。鉢増しを行うことにより、株にとって最適な環境をつくり、根や葉を元気にします。
しかし鉢増しを行うことにより株の体力が落ちて、今度は花が咲かなくなってしまうこともあります。

そこで今回は、胡蝶蘭の鉢増しを行う方法を紹介しようと思います。ぜひ参考にしてみてください。


鉢増しはどんな時にすればいいのか


胡蝶蘭の鉢増し作業は、毎年行うわけではありません。
多少なりとも鉢増し作業中に根を傷つけてしまうため、頻繁に鉢増しや植え替えを行うと胡蝶蘭の体力が落ちて花が咲かなくなってしまいます。

それでも鉢増しをする胡蝶蘭は、以下になります。

  • 葉の枚数が増え、株が鉢いっぱいに大きくなり、新しい根が何本も出てきている状態の胡蝶蘭
    いくら鉢いっぱいに株が大きくなっても、新しい根がまだ出てないときは、新根が出るまで鉢増し作業を待ちましょう。

上記の胡蝶蘭では、一回り大きな鉢に植え替えを行う「鉢増し」を行います。

もし、現在4.5号鉢で育てている場合は、それ以上大きな鉢に植え替えるのはやめましょう。これ以上大きくなると、植え込み資材が乾きにくく根腐れを起こしやすくなります。
このような場合は、根鉢を崩して、3.5号鉢か4号鉢に植え替えを行います。


鉢増しに適した時期


鉢増しを行う季節は、植え替え時期同様の4月~6月が良いでしょう。
植え替えを行う際に、ぎゅうぎゅうで生長するための環境が悪そうな株に対し、用意した新しい鉢を大きくするという考え方です。


鉢増し方法


大きく育った株を鉢から出してみます。
水苔などの植え込み資材が傷んでいなければ、根鉢を崩さず一回り大きな鉢に鉢増しをしましょう。

もし植え込み資材が傷んでいた場合には、根鉢を崩して鉢増しを行います。根鉢の崩し方は通常の植え替え方法と同様です。

  1. 湿らせた長めの水苔などを、新しい鉢の縁に内側から外側に垂らすように置きましょう。
    こうすることで水苔の向きが縦になり、水はけが良くなります。
  2. 植え込み資材が傷んでいない場合、根鉢を崩さず、そのまま新しい鉢に入れます。
  3. 鉢の外側にはみ出した水苔をハサミで切って、綺麗にします。


鉢増し後の胡蝶蘭


水苔などの植え込み資材が傷んでない状態で鉢増しをした場合、根鉢を切ることがありません。そのため根鉢を切らずに鉢増しを行った株は、根も傷んでおらず通常の管理を続けていけば大丈夫です。
植え込み資材が傷んでおり、根鉢を切った胡蝶蘭に関しては、株も弱っているため10日程度水やりを控えましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は、胡蝶蘭の鉢増しを行う方法を紹介しました。鉢増しを行うことで株の環境が大きく変わります。胡蝶蘭にとってより良い環境を作ったつもりが、植え込み資材をぎゅうぎゅうに押し込めてしまうなど、逆に環境悪化につながる場合もあります。鉢増しを行った際は、しばらく株の様子を気にしながら育てていくのがいいでしょう。

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