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育てている胡蝶蘭が元気がない時に出すSOSの症状に気づく
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育てている胡蝶蘭がなんだか元気がないような気がするのですが、実際はどうなのでしょう。
病気や害虫が原因であれば、葉が腐ってきたり、花に模様がついてしまったり、目に見えて異常が感じられます。しかし、自分の胡蝶蘭が元気な状態なのか、調子が悪いのかは、なんとなくでしか判断できないと思います。株が枯れてしまっては手遅れです。異常には早めに気づいてあげることで対処が間に合いますので、育てている胡蝶蘭が出すSOSサインを見逃さないようにしたいです。
そこで今回は、胡蝶蘭はどういうところに自分の体調を表現するのかをご紹介します。ぜひ胡蝶蘭を育てる際の参考にしてみてください。
胡蝶蘭の葉が出すSOSサインの症状
元気な胡蝶蘭の葉の特徴は、深めの緑色をしており、ボテッとした厚みがあり、とても張りがあります。
また、葉の広がりも少なく上向きに葉がついています。株にちゃんと光が当たっていないと、葉が広がり光を求めるためです。
そしてこのような健康な葉が4枚以上あれば、胡蝶蘭はとても元気な証拠です。
では、葉に出やすい症状ごとに、その理由を探ってみましょう。
|葉が黄色くなり落ちてしまった
葉が黄色になって落ちてしまうことがあります。
これは、葉の寿命により自然になることですので、心配の必要はありません。黄色くなって落ちた葉を取り除いてあげるだけで大丈夫です。
|葉が白や黒に変色してしまった
葉が白くなったり、黒くなってしまうことがあります。
これは、葉焼けによるもので、直射日光に当てたままにしてしまうことが原因です。葉焼けしてしまった葉は元に戻りませんが、すぐに日陰に移動してあげないといけません。
|葉がシワシワになる
葉にツヤがなくなりシワシワになってしまうことがあります。
これは、根が傷んで腐ってしまうことが原因で、根腐れの初期症状です。鉢の中が常に湿っている状態では健康が保ちにくい環境です。しっかりと乾燥してから、次の水やりを行うといったペースにしていく必要があります。(胡蝶蘭の正しい水やり方法)
根腐れを起こしていたら植え替えをする必要があります。植え替えは株の体力を消耗させるため、慎重に行わなければいけません。
植え替えに必要な道具や手順など、胡蝶蘭の植え替え方法を紹介していますので参考にしてみてください。
胡蝶蘭の根が出すSOSサインの症状
元気な根は、緑色で中身が詰まっています。
胡蝶蘭はあまり水やりをしなくていい植物です。しかし水を与え過ぎてしまうことにより、根に異常が発生し元気がなくなってしまいます。
根が常に濡れていることにより、根腐れやカビを引き起こし、それに伴うウイルスで枯れてしまうのです。
それでは、根に出やすい症状を探ってみましょう。
|根が黒くなってしまっている
太かった根が細くなってカラカラに乾いてしまっていたり、根が黒くなってしまうことがあります。これは根腐れやカビによる菌の感染病を引き起こしてしまっています。原因は水や肥料の与え過ぎでしょう。
しかし黒い根があるからといって、株が死んでしまっているわけではありません。他の根が緑色をしていれば大丈夫です。中の方にある根は通気性が悪く黒くなりやすい傾向にあります。
この場合は黒い根を切り、健康な緑色の根だけにする必要があります。切る際は、ハサミを火であぶるなど消毒してから行うようにしてください。切り口から菌が入って病気になってしまいます。
|根が黄色くなってしまっている
黄色くなった根は、切るかどうかを触ってみて判断します。
触ってみて中が詰まっている場合は、生きている可能性があるので切らずにそのままにしておきましょう。水の与え過ぎに注意しながら経過を観察します。
いかがでしたでしょうか。
自分の育てている胡蝶蘭が元気なのか、弱ってきているのか葉や根を観察し、少し分かるようになったのではないでしょうか。胡蝶蘭は長く健康でいれば、毎年綺麗な花を咲かせてくれます。何かあったときは少しでも早く気づいてあげられれば、対処できます。なぜなら、1枚でも健康な葉があれば、1本でも健康な根があれば復活する可能性のある植物だからです。
そして葉や根を観察することで、胡蝶蘭の体調を通してコミュニケーションをとれたら今まで以上に育て甲斐が増すのではないでしょうか。そうして育てている胡蝶蘭から花が咲いた時は、嬉しさも何倍にもなることでしょう。
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