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北海道に配送可能な胡蝶蘭専門店一覧
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取引先のお祝いなどで、胡蝶蘭を贈る機会があります。取引先の人事で就任祝いを贈ったり、新規開店祝いなど様々な場面が想定されます。そんな中、北海道に贈ることになった、という経験のある方はいらっしゃるでしょうか。
北海道は寒い地域ですし、胡蝶蘭の生産農家が少ない地域です。そのため、購入しようとしても断られてしまったなど、どのように注文しようか困った方もいるかもしれません。
そこで今回は、冬の北海道や札幌市に胡蝶蘭を贈ることが難しい理由と、手配することが可能な通販サイトを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.胡蝶蘭は寒さに弱く、冬の北海道へ配送を受付しているお店は少ないです。
2.各店寒さ対策をしているものの、絶対安全に届けられるわけではないので購入の際は注意が必要です。
3.北海道で数少ない胡蝶蘭生産者と提携しているショップがあるので、選ぶ際はそちらで買うのがおすすめです。
〔 北海道に配送対応のショップ一覧を見る 〕
胡蝶蘭は寒さに弱い
そもそも胡蝶蘭の自生地は、東南アジアを中心に熱帯から亜熱帯の高温多湿な地域に分布しています。日本の冬は、こうした環境と比べると非常に寒く、雪が降る地域などでは胡蝶蘭も枯死してしまいます。そのため、胡蝶蘭は温室で栽培し一年中市場に出回るように管理されています。
しかし、厳しい寒さの北海道では温室を管理する燃料代がとても高く、生産者が少ない現状があります。
生産農家が少ないのであれば、本州から配送してしまえばいいかというと、そんな単純な話ではありません。生花である胡蝶蘭は、輸送によるストレスもかかってしまいます。そのため、ダンボールに詰め込まれた環境に何日か置くと、花が落ちたり萎んでしまうリスクが高くなります。仮に、1日で届く距離から配送したとしても、5℃を下回る環境になると胡蝶蘭は凍傷になり枯れてしまいます。北海道の厳しい冬の寒さの中、配達中に枯れてしまうといったことは頻繁に起きることなのです。
|冬の北海道の気温(札幌)
5℃を下回ると胡蝶蘭は凍傷になってしまうといっても、夜中の屋外であればそれくらいの気温になるのは理解できます。しかし、ダンボールで梱包された上、配送が行われる昼間の車内や倉庫内がそこまで寒くなるのか疑問に思う方もいるかもしれません。
そこで、冬の北海道の気温の低さを感じてもらうためにも、気象庁が発表している札幌の平均気温の推移を記載しておきます。胡蝶蘭を送るにはとても厳しい状態であることがうなずけます。また、これが内陸になってくるとさらに厳しい寒さとなり、冷蔵庫の中の方が暖かいくらいの気温になるほどです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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最高 | -0.6 | 0.1 | 4.0 | 11.5 | 17.3 | 21.5 | 24.9 | 26.4 | 22.4 | 16.2 | 8.5 | 2.1 |
平均 | -3.6 | -3.1 | 0.6 | 7.1 | 12.4 | 16.7 | 20.5 | 22.3 | 18.1 | 11.8 | 4.9 | -0.9 |
最低 | -7.0 | -6.6 | -2.9 | 3.2 | 8.3 | 12.9 | 17.3 | 19.1 | 14.2 | 7.5 | 1.3 | -4.1 |
寒さ対策の現状
寒さに弱いとはいえ、今やお祝い事に胡蝶蘭の贈答品は、日本の欠かせない文化です。冬の北海道でも届けたいという方は大勢います。
そのため、こうした寒さに耐えられるよう、胡蝶蘭店は様々な対策を講じてきました。
- ダンボール内に新聞紙を入れる
- アルミホイルのような断熱になるものをダンボールに貼る
- ダンボールの中にカイロを入れる
など、様々な対策を行っています。とはいえ、こうすれば絶対に耐えられるという方法がないのが現状です。
もちろんお金さえかければ、何とでもなることなのかもしれませんが、その分費用がかかってしまいます。ただでさえ配送料が余分にかかる北海道が、さらに輸送コストがプラスされてしまうことになってしまいます。
そのため、多くの通販サイトなどでは、冬の間は「北海道に配送できない」「凍傷になっても責任は取らない」と記載し、運営しているところも多くあります。「北海道には配送できない」であればまだしも、「凍傷になっても責任は取らない」では少し無責任過ぎます。そのようなショップでは購入しない方が無難ですので気をつけましょう。
北海道に胡蝶蘭を贈れるショップ
そんな中、冬の北海道でも胡蝶蘭を贈ることができるショップがいくつかあります。詳しく調べてみると、販売しているどの花でも北海道に配送できるというわけではなく、大輪3本立ちなど主要な花が贈れるところが多いです。
いくつかサイトを紹介しておきますので、冬の北海道(札幌や釧路など)へ胡蝶蘭を贈りたい場合は参考にしてください。
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ちなみに上記のようなショップが、なぜ北海道に胡蝶蘭を贈ることができるかというと、北海道にも赤平オーキッドなど数少ない胡蝶蘭生産者がいます。こうした生産者と提携しているため、北海道にも胡蝶蘭を贈ることができるのです。北海道の気候や気温を知り尽くしている生産者だからこそ、配送の際にも頼りになるのです。
いかがでしたでしょうか。
今回は、冬の北海道や札幌に胡蝶蘭を贈るのが難しい理由と、それが可能な通販サイトを紹介しました。多くの胡蝶蘭ショップを探してみると、冬季用の注意書きがしてあるサイトが多くありました。ただし、中には何も記載のないサイトや、送ることができるが責任はとれませんといった無責任なサイトも見受けられました。またそうした記載のないサイトでも、注文したあとに断られたりすることも多く、実際にお届けできるところは少ないかもしれません。
今回紹介した通販サイトは、冬季の北海道限定商品を揃えているなど、信頼できるショップです。ぜひ購入先の参考にしていただければと思います。
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