胡蝶蘭の「3本立ち」「5本立ち」って、いったい何?どう使い分けるの?

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大輪胡蝶蘭を買おうとして商品名を見た時に、普段はあまり目にしない「3本立ち」「5本立ち」という言葉が記載されています。

胡蝶蘭のオンラインショップを見ているとこの3本立ち、5本立ちが商品カテゴリになっていることが多くありますし、様々なページに記載されているワードです。

しかし、初めて胡蝶蘭を買う場合、3本立ち、5本立ちとはいったい何のことなのかと疑問に感じる人も少なくないでしょうか。

そこで今回は、胡蝶蘭の3本立ち、5本立ちがどのような意味なのか、どんな用途で使われるのかを解説したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。


花茎の本数・株の数


簡潔に言えば、花がついた茎の本数です。
3本立ちであれば、3本の茎が、5本立ちであれば5本の茎が、1つの鉢に納められているということになります。

特に贈答用の大輪胡蝶蘭は、1つの株から1つの茎だけを残し、そこに大きな花を咲かさせます。
つまり、3本立ちであれば3つの株、5本立ちならば5つの株というように、株数と同数でもあります。

「何本立ち」と販売されているものは、その本数分の花の茎があり、その株数を大きな鉢の中に寄せ植えされているということです。

わかってしまえば簡単なことなのですが、胡蝶蘭を販売している人にとっては当たり前のこと過ぎて、意外にこのことに触れなかったり、胡蝶蘭を取り扱うオンラインショップに書かれていないことが多々あります。


3本立ち、5本立ちはどういう時に使うの?


胡蝶蘭の3本立ち、5本立ちの意味がわかると、「きっと、3本立ちよりも5本立ちの方が大きいのだろう」というイメージを持つことができます。(一部の例外を除けば、その通りです)

この前提に立てば、それぞれの胡蝶蘭の用途への想像ができます。


|3本立ちはどんな時に使うの?

3本立ち胡蝶蘭は、どんな場面でも贈られるほど定番と言えます。大輪胡蝶蘭イコール3本立ちと言っても過言ではないでしょう。

例えば、以下のような場面で贈られることが多いです。
開店祝い、開業祝い、就任祝い、受賞祝い、誕生祝、長寿祝い、など。
特に、開店祝いなどの個人事業主宛の贈答、あるいは個人宛の贈答では、奮発して大型の胡蝶蘭を贈ることは、置き場所に困り、返って迷惑になりかねません。大輪胡蝶蘭は、それを置くスペースにも配慮したいものです。

その点において、3本立の胡蝶蘭適正な大きさであるため、開店祝い、長寿祝いといった個人事業主や個人の贈答に使われることが多くなるのではないでしょうか。

この3本立ちをベースとして、それ以上の必要性を考えると、5本立ち、7本立ちを選ぶことに納得しやすくなると思います。

参考:3本立胡蝶蘭をお勧めしないケース

|5本立ちはどんな時に使うの?

5本立ち胡蝶蘭は、3本立ちの胡蝶蘭よりもサイズも大きく豪華になり、目を引く存在感があります。

このことを踏まえ、(前述したように)3本立ちをベースとします。
すると、5本立ち以上の用途、必要性は以下のようなケースになると考えられます。

「50周年記念のイベントなので、いつもより大きくて豪華に」
「新社屋の落成のお祝いだから、いつもより大きくて豪華に」
「多くの胡蝶蘭が並べられるお祝いなので、見劣りしないように、いつもより大きくて豪華に」

いずれにも該当している「いつも」が3本立ち。
「より大きくて豪華に」が、5本立ち、あるいは7本立ち、10本立ち、ということになります。

|用途で決まるとは限らない

日本胡蝶蘭には、2019年上半期の用途別実績が掲載されています。(この記事の下部にリンクバナーをつけました)

こちらを見ますと、必ずしも「3本立ちはこの用途」「このお祝いならば5本立ち」と決まったものではないと言えます。

大輪胡蝶蘭3本立33輪ぐらいを基準として、数年に一度、生涯に一度のお祝い、特別なパーティーなどが開催されるイベント、他と比べて目立つような花を贈りたい場合、それによってこれに上乗せして選ぶ、というのが実態のように思えます。

例1:開店祝い

「開店祝いには大輪3本立」と勧めているオンラインショップが多くあります。けれども、そのお店の規模、種類、立地などによって、5本立ちや7本立ちが選ばれている実態があります。
参考:開店用途の胡蝶蘭・2019年上半期実績レポート(日本胡蝶蘭)

例2:周年祝い

周年の記念には、1周年もあれば、10周年、50周年、100周年もあり、店舗の周年もあれば、企業の周年もあります。想定しやすいのは、10周年と100周年では、選ぶべき胡蝶蘭の大きさが違うだろうということです。

|送り主にも配慮

これまで、胡蝶蘭を贈るお祝い事などの用途に注目してきましたが、送り主の配慮も欠かさないようにしたいものです。

というのも、贈答用の胡蝶蘭には、立札が付きます。そこには、送り主が記載されることがほとんどです。
例えば―
祝 御移転 株式会社コチョウラン 代表取締役 胡蝶蘭太 (以下の画像のように)
祝 御開院 ABC大学 医学部教授 胡蝶一郎

その胡蝶蘭を誰が送ったものであるかというが明示されます。数多くの胡蝶蘭が陳列される中で、その人の名を汚さないような胡蝶蘭でありたいものです。


いかがでしたでしょうか。
今回は、3本立ち、5本立ち胡蝶蘭の違いや用途について紹介しました。
お金がかかることなので、それを無駄にしないようにしたいものでもありますし、せっかくの行為が、場違いのものを送ってしまって、お相手の迷惑になったり、恥をかいたりしないようにしたいものです。

 

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