37,852view
大輪5本立胡蝶蘭の用途と価格比較
5,440view
大輪胡蝶蘭といえば、3本立。
当サイトにおいても「胡蝶蘭3本立ちの値段や選び方」などで取り上げているように、大輪胡蝶蘭3本立は、贈答用胡蝶蘭の定番と言っても良いでしょう。
その中にあって、大輪5本立胡蝶蘭の需要がまったくないわけではありません。では、どのような用途や目的で大輪5本立が選ばれているのか調べてみたいと思います。
「5本立ち」胡蝶蘭とは?
本題に入る前に、大輪5本立胡蝶蘭について確認をしておきます。
基本的な定義として、5本立ちとは、1つの鉢から5本の花茎が伸びているものを指します。
以下に示すように、5本の花茎にいくつの花がついているかによって、大輪5本立55輪、大輪5本立60輪などといった商品になります。
・1本の花茎に11輪の花がついている→大輪5本立55輪
・1本の花茎に12輪の花がついている→大輪5本立60輪
なお、こちらで対象とするのは大輪胡蝶蘭であって、ミディ胡蝶蘭は除いています。
大輪5本立が選ばれる用途
さて、大輪5本立胡蝶蘭は、どのような用途で選ばれているのでしょうか。
日本胡蝶蘭に興味深い調査結果が載っていました。(以下)
こちらを見ますと、いずれの用途別のランキングにおいても大輪3本立がトップに位置しています。
それでも、竣工・落成、創業、用途においては、大輪5本立胡蝶蘭のオーダーが他の用途に比べて増えていることがわかります。
つまり、大輪5本立需要は、これらの用途にあると言えるのではないでしょうか。
確かに、竣工・落成、創業は、大きなイベントです。例えば、1つの企業の長い歴史の中で、頻繁にあることではありません。もしかすると、その企業で1度しかないことかもしれません。さらに、そのお祝いの胡蝶蘭の届け先は、比較的大きな建物、スペースがあるところを持っている対象になります。
お祝いの重要性、そして、物理的な大きさも考えると、できれば大型の胡蝶蘭を贈りたい、今後の発展を祝いながらも、こちらの存在としてもインパクトを与えたい、そんな気持ちの表れから、大輪5本立胡蝶蘭が選ばれるのでしょう。
もちろん、さらに予算的に許容範囲であれば、大輪7本立、大輪10本立としたい慶事だと言えます。
少数でも大輪5本立が選ばれるシーン
竣工・落成、創業の用途以外で大輪5本立胡蝶蘭が選ばれることはないのでしょうか。
大輪3本立が主流となる用途においても、大輪5本立胡蝶蘭がゼロというわけではありません。
どのような用途・理由から大輪5本立が選ばれているのでしょうか?
┃周年記念では大型化
周年記念においては、そのお祝いと今後の継続発展を祈願して胡蝶蘭を贈ることが多くあります。
その中でも、10周年、20周年と区切りの記念では、胡蝶蘭が大型化しているようです。これにより、大輪3本立ではなく大輪5本立、さらには大輪7本へと選択の対象が変化しているようです。
┃送り主の肩書によるランクアップ
通常は大輪3本立胡蝶蘭が贈られることを踏まえ、贈り主の肩書に恥じないようにランクアップして5本立胡蝶蘭を選んでいる例もあるようです。
例えば、大手企業の代表取締役、大学病院の教授など。
お祝い事によっては、ずらりと胡蝶蘭が並ぶ中、立札には送り主の肩書・名前が目に入るので、ランクアップして5本立胡蝶蘭にするというのも頷けます。
┃関係性を深めるために
その他にも、企業間の繋がりを深めるきっかけになるようなお祝いでは、他社よりも1つ上をということで、大輪5本立が選択される傾向が伺えます。
少し飛躍しているとは思いますが、夜のお店へ送る胡蝶蘭においても、この「他よりも1つ上」という心理と似て、5本立胡蝶蘭にすることで好感度を上げるねらいを感じます。
5本立ち胡蝶蘭の価格比較
大輪5本立55輪のみを対象として、各通販サイトごとの価格を比較してみます。(※掲載情報は全て2019年8月時点のものです。)
胡蝶蘭専門店はなやか |
オーキッドファン |
胡蝶蘭園.com |
||
大輪5本立 55輪 |
花数表示 | 55輪以上(つぼみ込み) | 輪数 約50~55 (つぼみ含む) |
輪数 50~55輪 (1本あたり10~11輪) |
価格 |
32,000円 | 37,000円 | 32,593円 | |
付属料金 |
送料込み、ラッピング無料、立札540円~ | 一部地域を除き送料込み、ラッピング無料、 木札(684円)以外は無料 |
一部地域を除き送料込み、ラッピング無料、 木札(1000円)以外は無料 |
日本胡蝶蘭 |
幸福の胡蝶蘭屋さん |
||
大輪5本立 55輪 |
花数表示 | 55輪 (1株あたり11輪) ※つぼみ含む |
輪数(つぼみ含む) 約50~55 |
価格 (税抜き) |
32,000円 | 35,000円 | |
付属料金 | 送料込み、ラッピング無料、 立札無料(一部のラッピングと立札は有料) |
一部地域を除き送料込み、ラッピング無料、メッセージカード以外は有料 |
ご覧のように、今回対象としたわずか6つのショップだけでも、大輪5本立55輪は上下5千円以上の差額になります。
さらに加えれば、調べてみてわかったこととして、花数が55輪以上なのか、55輪までなのかという差もあります。
┃安くても優れたショップ
安いショップは、粗悪な胡蝶蘭か、付属品やサービスが劣るかというと、実物を比べたわけではないものの、必ずしもそうではないように思えます。
その理由としては、丁寧な説明、わかりやすい表記をしているショップであれば、品質やサービスも優れているのではないかと考えられるからです。
これは、胡蝶蘭のインターネット通販に限ったことではないでしょう。他のインターネット通販にしてもそうですし、リアルな店舗でも同様なように、やはり丁寧でわかりやすい表現は、接客そのものであり、商品の品質にもつながるものだと言えます。
いかがでしたでしょうか。
今回は5本立ち胡蝶蘭について、その用途と値段相場を調べてみました。「5本立って、どんな用途で使われているのだろう」「いつも3本立でいいのかな?」そんな点を少しでも解消できたでしょうか。
贈る目的や用途に適した胡蝶蘭を選ぶためにお役立てください。
関連する記事
24,122view
15,927view
3,837view
6,729view
14,775view