胡蝶蘭3本立ちの値段や選び方【シーン別のおすすめも紹介】

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お祝いに贈る胡蝶蘭の中でも、「3本立ち」というのは特に定番の花といえます。
中でも大輪胡蝶蘭の3本立は、様々なシーンで用いられ、生花店で売っていたりお祝いで飾ってあるものを含め、目に触れる機会が一番多いのではないでしょうか。
このため、お祝いの贈答には3本立ちを買えば間違いないと思っていらっしゃる方も多いかと思います。

そこで今回は、大輪3本立胡蝶蘭についての値段相場、用途別のおすすめなどをご案内いたします。
(5本立についても調べました≫大輪5本立胡蝶蘭の用途と価格比較 2019.8.23追記)
(3本立が適切ではないケースもあります≫3本立胡蝶蘭をお勧めしないケース 2019.9.16追記)


「3本立ち」胡蝶蘭とは何か?


そもそも3本立ちとは、1つの鉢から3本の花茎が伸びているものを指します。

また、鉢の中は、2株(花茎を2本持つ株が1つ、花茎を1本持つ株が1つ)であったり、3株(花茎を1本持つ株が3つ)入っています。このように、花茎が3本になるように、大きな鉢に株を寄せ植えしてつくられたものが、3本立ちとなります。

特に、よく目にする大輪胡蝶蘭は、「1株 = 花茎1本」で育てられることがほとんどですので、大輪3本立ちの場合は3株が鉢に入っています。


3本立ちにも種類がある


3本立ち胡蝶蘭といっても、大きさによって種類があるのをご存知でしょうか。
胡蝶蘭には大きく分けて、「大輪(たいりん)」と「ミディ」と呼ばれるものがあります。

多くの人が「胡蝶蘭」と聞いてイメージするのは大輪だと思います。
ミディ胡蝶蘭については、ご覧になったことがない人も大勢いると思われるほど、まだマイナーな花です。けれども、ヨーロッパでは大輪よりもミディの愛好家が多く、国内でも少しずつ自分で楽しんだり、個人のプレゼントとしての需要が増えつつあります。

こちらのページでは、「大輪」を対象として話を進めます。

大きさ、値段、色など、大輪とミディではどれだけ違うのかを比較した記事もありますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧なってください。


3本立ち胡蝶蘭の相場


3本立ち大輪胡蝶蘭のおおよその価格帯は、10,000円~40,000円です。いったいどうしてこんなに値段に開きがあるのでしょう。
それは、花の数の違いによるものです。

低価格のものは大輪3本立18輪から、高価格になると大輪3本立48輪といったように、花の数が18輪から48輪になります。
それぞれの花茎には、ほぼ同数の花がついているのが美しいバランスになるため、3本立であれば、花の総数は3の倍数になります。
例:10輪の花がついた花茎×3本=3本立30輪

3本立の中でも、低価格のものと高価格のものとでは、その花数差が30輪にもなると、豪華さに開きが生まれます。従って、相応の値段差があって当然だと言えます。(誰もがその実物を見ると納得感があるほど差があります)
また、見た目だけではなく、花の数が40輪を超えれば、仕立てる手間もかかるので、その費用も含まれていると考えられます。

┃最多は60輪?

1つの花茎に、いったいどれほどの花数をつけられるものなのでしょうか。
調べてみたところ、販売しているものでは20輪の花数が最大でした。つまり、3本立ちであれば60輪ということになります。けれども、1つの茎に大きな花が20輪もある姿は、たわわに実る果実を思わせるようで、個人的にはバランスの悪さを感じました。あくまで、私的意見になりますが、45輪以上の花数にするのであれば、花茎も3本から5本へと増やすのが良いのではないでしょうか。(例えば、3本立45輪ではなく5本立45輪に、ということなります)

このように、花の数が値段を決める要因であることを踏まえますと、以下のような本体価格(送料、立札、ラッピング、消費税など除く)になります。

  • 3本立ち大輪胡蝶蘭30輪であれば、21,000円~24,000円程度
  • 3本立ち大輪胡蝶蘭36輪であれば、25,000円~29,000円程度
  • 3本立ち大輪胡蝶蘭42輪であれば、30,000円~36,000円程度

    単純計算では、花が1つ(1輪)で700円~800円といった換算です。大輪胡蝶蘭の3本立ちを買う際のおおそよその目安にしてください。
    補足:30輪未満の花数は、個人向けの贈答用途が増えるため、価格競争がさらに加わり、これよりも低価になることがあります。

    また、通販サイトに多く見られる農園直送の場合、中間コストの削減で、上記の価格の80%ぐらいになっていることが多くあります。
    参考までに、3本立ち大輪胡蝶蘭に関して、通販サイトごとに値段を比較した表がありますので、そちらを参考にしてみてください。輪数による値段の変化がお分かりいただけると思います。

    ちなみに、花の色による値段の違いはほとんど見られません。


    大輪3本立胡蝶蘭のシーン(用途)別の割合


    次に、シーン別で大輪3本立胡蝶蘭がどれほど使われているのかを調べてみました。

    以下のデータを借りて大輪3本立胡蝶蘭の利用割合を集計しました。
    出典:日本胡蝶蘭「2019年上半期実績レポート(全体)」など、各用途別レポート(開店用途の胡蝶蘭、など)

    その方法は、上記の実績レポートの各用途別上位3商品における大輪3本立胡蝶蘭の割合を合計しました。
    (計算例:移転用途の1位:3本立33輪29.0%、2位:3本立27輪20.7%、3位:5本立45輪8.9%、のうち3本立胡蝶蘭の合計29.0+20.7=49.7%)

    該当する割合を知る、ということは、そうではない割合もわかります。
    大輪3本立胡蝶蘭が定番であるのなら、少なくとも50%以上の割合を占めるはずという視点に立ち、果たして、そうではないシーンはどれなのかにも注目してみてください。

    ┃個人用途のほとんどは大輪3本立

    御供、受賞、長寿、誕生日などに贈る用途では、70%前後が大輪3本立胡蝶蘭でした。このような個人用途では、3本立が定番と言えるでしょう。
    大輪胡蝶蘭は、3本立であっても一般家庭に置くと存在感がある大きさです。個人向けであまり大きくなると置き場所に困ってしまうことへの配慮も手伝って、大輪3本立の中でも30輪以下が多くなっているように想定されます。

    このような個人用途を上回る78.8%という割合で大輪3本立胡蝶蘭が占めていたのが「上場」でした。
    意外な数値でしたので、これは、日本胡蝶蘭固有の現象なのか、集計をした時期の影響なのかと疑わしくも思いました。
    けれども、単純に上位ランキングだけを集計対象とするとこのような結果ですが、選ばれている大輪3本立胡蝶蘭は42輪と上位クラスのものであり、追随するランキングでは10本立、7本立があるため、納得しました。

    これなどが、「胡蝶蘭=3本立だから、上場のお祝いでも3本立なら何でもいい」と誤解してはいけない結果が現れた例かもしれません。

    ┃企業・団体のお祝いでは3本立以外が増える

    比較的大輪3本立胡蝶蘭が少ないのは、移転、竣工、創業、開業といった企業・団体を対象としたもので、いずれも50%を割っていました。
    特に少ないのは、周年用途の33.0%です。
    上記した「上場」も、たまたま集計対象にした上位3位まででは大輪3本立が多かっただけで、全体的には、この「企業・団体」のお祝いに入る対象だと考えます。

    これらいずれも、5本立、7本立の利用が増えた結果です。
    企業・団体のお祝いは、その規模が大きくなるので、それに比例して胡蝶蘭も大きなものが使われる傾向にあると言えるでしょう。

    ┃置き場所の広さが同じなら選ばれる胡蝶蘭も同じ?

    開店、開院という用途では、上位3位に入る大輪3本立胡蝶蘭の割合は、共に55%~60%でした。開店も開院も、対象は店舗、個人医院であると考え、胡蝶蘭が置かれる場所のスペースがほぼ同じぐらいだとすれば、同様の結果になっていることが頷けます。

    ただし、この「置き場所」を考えると、同様に大輪3本立胡蝶蘭が適切ではないという例もあります。

    開店の例外:大型店、開院の例外:総合病院

    いずれも、胡蝶蘭を置くスペースが十分にあるため、大輪3本立胡蝶蘭よりも大きな胡蝶蘭が選択される例が多くなるのではないでしょうか。

    さらに例外としは、開店の場合は高級店や夜のお店、開院の場合は送り主が大学病院教授といった送り主の地位に配慮すると、3本立胡蝶蘭であれば40輪前後、もしくは、5本、7本立が良いようです。

    いかがでしたでしょうか。

    3本立胡蝶蘭の名称の意味、値段の決まる要因、そして用途について記述させていただきました。

    冒頭にも記述しましたように、「3本立ち」は、大輪胡蝶蘭の定番です。
    定番ということは、「基本」と言っても良いかもしれません。
    つまり、基本となる大輪3本立胡蝶蘭のことを知ることで、3本立以外の他の胡蝶蘭にも応用して理解が進み、胡蝶蘭選びのお役に立てればうれしい限りです。

     

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