安い胡蝶蘭を買う前に気をつけるポイント

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一般的な消費者心理として、良いものをできるだけ安く買いたいのは、当然のことです。これと同時に、安いだけで粗悪なものは買わないようにしたいという気持ちも働きます。

このような思いは、胡蝶蘭を購入する場合も同様でしょう。
さらに贈り物となれば、粗悪なものを送ったのではその行為が無駄になってしまったり、逆効果にもなりかねません。

そこで今回は、胡蝶蘭のインターネット通販のショップを対象に、「安くて良い胡蝶蘭なのか」をどのような点から判定するかのが良いかを記述します。


 安い胡蝶蘭かどうかの判断


まずは、基本的なこととして、その胡蝶蘭が「安い」と判断するための視点について触れてみたいと思います。

 

|同じ基準で胡蝶蘭を比較する

一般的に値段が「安い」「高い」は、同様の商品を比較して判断されます。

電化製品などは、そのスペックによって機能性などが把握できるので、同様の商品の値段の高低が判断しやすいものです。

これに対して、植物である胡蝶蘭においては、決まりきった尺度がないため、容易には値段を比べられないと思うかもしれません。
けれども、多くのショップに共通した規格的な表示、あるいは商品説明が記載されています。

例えば、「白大輪3本立30輪」などという表記がこれです。さらには、以下のように全体のサイズ、輪数、1輪当たりの花の大きさが記載されています。

商品名 全体サイズ 輪数 花の大きさ 価格
Aショップ 大輪胡蝶蘭3本立30輪 高さ:70~85cm
横幅:45~60cm
30輪
(つぼみ含む)

10cm~13cm

18,700円
(税込)
Bショップ 大輪胡蝶蘭3本立30輪程度 ホワイト 高さ:約75cm
幅:約50cm
27輪~33輪 (記載なし) 12,000円
(税抜)

おおよそ、購入する胡蝶蘭が決まっているようであれば、同程度の胡蝶蘭を基準として、値段を比べてみれば、高い・安いの判断になるでしょう。
もし、まだ胡蝶蘭が決まっていないとすれば、比較的よく使われる大輪3本立30輪クラスを基準とするのが良いでしょう。

余裕があれば、5本立や7本立の大輪胡蝶蘭についても合わせて比べてみるのが賢明だと考えます。
理由としては、3本立胡蝶蘭と5本立胡蝶蘭、あるいは、輪数が多い胡蝶蘭とでは、仕入れる農園が違うため、販売価格設定が異なることがあるからです。また、大型胡蝶蘭になると利益幅が異なる価格設定がされていると思われるケースもあります。

|胡蝶蘭以外に必要な費用を確認する

胡蝶蘭本体の値段が把握できたならば、それに付属する料金も調べておきましょう。該当するのは、送料、立札、ラッピングの費用になります。

送料 多くの場合、「送料無料」を謳い、商品価格に含まれています。ただし、胡蝶蘭本体の値段や配送先によっては、料金が発生(追加)することがあります。
立札 追加料金がかからない立札を用意しているショップも多くありますが、中には、紙の札以外は有料である場合も珍しくありません。
ラッピング こちらも立札と同様、追加料金が発生しないラッピングと有料のラッピングがあるショップが多く見られます。

胡蝶蘭本体の価格が安かったとしても、付属する費用が嵩むのであれば、それは「安い」とは言えません。

上記を合わせて、そのショップの胡蝶蘭が高いのか、安いのかを判断することをお勧めします。


 よくわからない時点でNG?


前述したことを参考に値段を調べようとしたところ―
「胡蝶蘭のサイズや付帯する費用が、どこに書いてあるのかわからなかった。」
「記載された内容が理解しにくかった。」
ともすると、そのようなことがあります。

残念ながら、その時点で、そのショップは信頼に欠けるように思われます。厳しく言えば、値段が安いかどうか判断する以前の問題です。
なぜなら、「お客様に安心して胡蝶蘭を買ってもらいたい」「お客様が喜んでいただける胡蝶蘭をお届けしたい」という気持ちがあれば、値段に関係する大切なことなのだから、わかりやすい記述があってほしいと思うからです。

|サイズに幅がある

胡蝶蘭のサイズなどの記載はあっても、そのサイズに幅があるというケースがあります。例えば、このページの上記の表であれば、「花の大きさ:10~13cm」という箇所です。

製造品ではなく生きた植物であれば、ある程度は許容範囲だと考えるべきではないでしょうか。

それでも、野菜や果物においても品質基準があり、形がいびつなもの、サイズが基準を下回るものは、一般市場には出荷されないのと同じように、胡蝶蘭においても、優れた農園であれば、もしくは、販売店から農園への指示としては、商品として販売するための約束事としての基準があるべきだと考えられます。

そうであれば、輪数の範囲が大きい、花のサイズ幅が大きいのは、あまり明確な品質管理がされていないのではないかと疑わしくなります。

上記表の例で言えば「輪数:27輪~33輪」という点です。
27輪と33輪では、6輪もの差が生まれます。
仮に1輪当たり10cm×10cmとするならば、60cm×60cm分の面積差があるということになります。誰もが、この差は、かなり大きいと感じるはずです。

単に、価格として安いかどうかを判断するのでしたら、その幅の最小値で値段を判断するのが良いと思います。
上記の例であれば、大輪3本立33輪を12,000円とするのではなく、大輪3本立27輪が12,000円として値段を判断するということです。

もしこの大輪3本立27輪が12,000円として「安い」と判断できたとしても、輪数表示の幅が大きいということは、品質基準が緩いのではないかと疑念が拭えません。


 安い理由が書かれているか


最後に、「このショップは安い」と判断できたとして、そこで買うかどうかにおいも考えてみたいと思います。

|安さの理由は読み取るしかない

多くの胡蝶蘭オンラインショップの場合、「産地直送だから、生花店よりも安い」という説明があります。これは、流通経路の点から、納得できることだと言えるでしょう。
ただ、いずれのオンラインショップもそうであるのなら、なぜ他のオンラインショップと比べても安いのかの理由にはなりません。

その理由がわからないと「本当に大丈夫?」と懐疑心がわくかもしれません。

考えられる理由としては-
・利益を削って安くしています、ということであれば納得もできますが、そのようなことは書かれていません。
・関係性の高い提携農園と提携できているかどうかによって、仕入れ値を押さえ、販売価格を安くすることができます。
・同様に、大量の流通があれば、仕入れ値を押さえる交渉ができます。

これら、農園との価格提携は、明らかに記述されていることはないのですが、多少でも農園との関係性が伺えるようなコンテンツがあれば少しばかりの想定材料になります。

結論として、「安い理由」については、明記されたショップがないのが実際です。

そうなると、憶測も含め、いかに読み取るかということになります。
「花のサイズが明記されていないのは、小さめの花だから安く売れるのかも?」などといった憶測の領域になります。
花1輪当たり10cmの胡蝶蘭と12cmの胡蝶蘭を見比べてみると、それが30輪ほどであると、計算上は2cm×30の面積差になることもあって、見た目にも違いがはっきりします。
つまり、花1輪サイズが小さいから安いと想定されるとすれば、「安くて良い胡蝶蘭」とは言えません。

「安い理由」=「安くても大丈夫か」を知ろうすすれば、信頼できるショップかという点へとつながっていきます。

「安い」という話題から、「信頼」に変わるのこともあり、この点については、以下で触れたいと思います。
≫信頼できる胡蝶蘭の通販ショップの見極め方 

胡蝶蘭のオンラインショップを見極める視点について記述していますので、参考になさってください。


いかがでしたでしょうか。
簡潔にまとめますと、「立ち数、花数が同じ胡蝶蘭に付属の費用を加えて価格比較をする」ということを述べました。

一般消費材ではないため、購入頻度と経験が少ないことも手伝って、胡蝶蘭の値段比較には時間を要してしまうかもしれません。それでも、決して安価な商品ではありませんし、立札によって誰が送り主なのかもわかってしまい、多数の人の目に触れる贈り物であるため、大切なお相手に安くて粗悪な胡蝶蘭を贈ってしまって、恥ずかしい思いをしないよう、必要な時間を費やすべきでしょう。
ひとたび良いお店が見つかれば、次回からは、かけた時間も活かせますので。

 

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