それだけ、これだけ、超簡単!小さな胡蝶蘭の花を長持ちさせる方法

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「小さな胡蝶蘭をプレゼントでもらった!」「花屋さんや園芸店で一目惚れして買った!」だけど、胡蝶蘭を家に置くのは初めてで、どうすればいいのかあまり分からないという方も多いのではないでしょうか。
せっかく可愛いお花があるのですから、少しでも長く花を楽しみたいですし、枯らしたくはありません。しかし胡蝶蘭には、知らないと誰もが陥りやすい落とし穴がいくつかあります。花が枯れてしまう原因の多くは、管理する人の知識不足ですよ。

そこで今回は、小さな胡蝶蘭の花を長持ちさせる環境(置き場所)や世話の仕方などを、まとめて紹介します。咲き具合にもよりますが、上手に管理すれば1,2カ月は簡単に花が咲き続けてくれますよ。


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花を長持ちさせるポイントを知る


このページでは、いくつかポイントを紹介していますが、本当に守って欲しいことは3つだけです。
全部読むのが面倒な方は、この3つだけ守ってくれれば花は長持ちします。

(1)水は与え過ぎないでください。1~2週間に1度で丁度いいです。根元が乾いたのを確認してからあげてください。
(2)強い日差しは厳禁です。浴びていいのはレースカーテン越し程度の柔らかい光までです。
(3)寒すぎると枯れてしまうので、最低でも5℃以上の環境に置いてください。

以上3つだけです。
胡蝶蘭は管理が難しいと思われがちですが、勘違いさえしなければ、とても簡単に育てることができる花なのです。
もし興味を持ってくだされば、もう少し詳しく紹介していますので、これより下の続きをご覧ください。

小さな胡蝶蘭にとって、まず大切なのは環境(置き場所)です。胡蝶蘭が苦手な場所に置いてしまうと、すぐに枯れてしまうので注意が必要です。また、胡蝶蘭の花を長く楽しみたいのであれば、置き場所だけでなく、世話も大事なポイントとなります。「置き場所」と「世話」それぞれのポイントを簡単にご紹介します。

|置き場所(光、温度、湿度)

置き場所のポイント 1.光
胡蝶蘭は必ず、室内で育てましょう。もともと胡蝶蘭は、熱帯から亜熱帯地方の密林の樹木の上に生息しています。その環境は、木漏れ日程度のやさしい光が差し込む場所です。そのため、胡蝶蘭に太陽の強い光を当て続けてしまうと葉が焼けてしまい、枯れてしまうことになります。
胡蝶蘭にとって理想の光は、レースカーテン越しのような柔らかい光が当たる程度です。

置き場所のポイント 2.温度
上記でも触れたように、胡蝶蘭は熱帯から亜熱帯地方に生息している植物です。そのため、日本の冬の寒さにはとても弱いです。5℃を下回る環境になると、凍傷になり一気に枯れてしまいます。凍傷になってしまうと、再び元気になる可能性は低いため置き場所には気をつけましょう。
胡蝶蘭の花にとって理想の温度は、18℃~25℃の人間が過ごしやすい環境です。

置き場所のポイント 3.風
胡蝶蘭は樹木の上に生息する植物です。それは、そよ風が大好きな植物ともいえます。よくよく胡蝶蘭が植えられている環境を見てみると、土が使われていません。水苔やバークなどに根を絡ませて植えられているはずです。胡蝶蘭は根を常に空気や風に触れさせている方が元気になれるのです。無風の密閉した場所だと、体力を使ってしまい花が枯れやすくなってしまいます。風通しの良い場所に飾ってあげましょう。

置き場所のポイント 4.湿度
基本的に日本の気候であれば、心配ありません。とはいえ、冬場で暖房が効いている室内は乾燥し過ぎてしまい、花が傷んでしまう可能性があります。その場合は加湿器を利用する手もあります。ただし加湿器の熱風が直接当たるのは避けなければいけません。理想の湿度は40%以上ですが、無理して調整しなくても問題ないのでそこまで気を遣う必要はありません。

置き場所最大のNG
冷暖房の風が直接当たる場所は避けなければいけません。これをやってしまうと、1日経たずに枯れてしまいますので最も注意すべきポイントです。

おすすめの置き場所BEST3
これまで紹介してきたように、人間にとって過ごしやすい環境が胡蝶蘭にとっても快適な環境といえます。植物は日光を直接たくさん当てれば元気になる!といったことは胡蝶蘭には当てはまりませんので、気をつけてください。

そこで、胡蝶蘭ステーションがおすすめする飾る場所ベスト3は、「1位:玄関」「2位:リビング」「3位:洗面所」です。
光の入り具合、室内で温度を気に掛ける心配がなく、風の流れもある場所を考えると、おすすめの置き場所1位は、玄関です。もし、冬に雪が降る厳しい寒さになる地域の場合は、玄関よりも暖かいリビングがおすすめの置き場所です。
玄関もリビングも毎日使う場所ですので、可愛い花を観るには絶好の場所だと思います。

 

|世話(水、肥料)

胡蝶蘭の花が長持ちする環境(置き場所)を説明してきましたが、次はお世話の方法を紹介します。こちらも他の植物とは少し違った部分があり、花を長く楽しむためのポイントがありますので、簡単にご紹介します。キーワードは「マメな人ほど枯らしてしまう」です。

世話のポイント 1.水やり
小さな胡蝶蘭の水やりは何よりも頻度が大切です。与え過ぎてはいけないため、放置するくらいが丁度いいと思ってください。

樹木の上で育っていた胡蝶蘭ですから、そもそも根は水をそんなに必要としていません。むしろ風が好きなのです。それなのに、可愛いからと毎日水やりをしてしまうと根が腐ってきてしまいます。胡蝶蘭を枯らしてしまう最大の理由は、水の与え過ぎです。1度水やりをしたら、次の水やりまで間を空けてください。
胡蝶蘭の水やりは、根の周りの環境が一度乾いてから水やりを行う、というのが基本になります。そのため、水やりの間隔は1~2週間に1度で十分です。(夏だと水が乾きやすいので1週間程度、冬だと水が乾きにくいので2週間程度)
それに加え、受皿に水をためないことも大切になってきます。とにかく根が常に水浸しの状況は避けなければいけません。思い出した頃に水やりをしてあげるのが長く花を楽しむためのポイントです。
胡蝶蘭ステーションでは、水やりについて詳しく紹介していますので、気になる方はそちらのページも参考にしてみてください。

世話のポイント 2.肥料
基本的に、胡蝶蘭に肥料は必要ありません。

元々は栄養を吸収しにくい、樹木の上で育っているくらいです。肥料は必要なく、水を与えるだけで十分です。水の中に含まれる栄養を吸収して育ってくれます。特に花が咲いてる期間は、植物の生長が盛んなわけではないので、肥料は必要ありません。
胡蝶蘭ステーションでは、胡蝶蘭の肥料について詳しく紹介していますので、気になる方はそちらのページも参考にしてみてください。

植物は水をたくさんあげれば喜ぶ!といったことは、胡蝶蘭には当てはまりませんので、気をつけてください。枯れてしまう1番の原因は、世話のし過ぎです。「マメな人ほど枯らしてしまう」のが胡蝶蘭です。


花が枯れてしまった後の処理を知る


胡蝶蘭は株さえ生きていれば、何度でも花が咲く植物です。一度萎れてしまった花も、これから紹介する方法を実践することで2度、3度と花を咲かせることができますので、ぜひ試してみてください。

|2番花を咲かせる

2回目の花を咲かせるにはポイントがあります。花がしおれた後に、花茎を切ってあげることです。花茎を切ることにより、新しい花芽が出やすくなります。
そして、花茎を切る位置によって、次に花芽が出やすくなる場所が変わります。

花茎を4節目の上辺りなど長めに残して切ってあげると、節の所から花芽は出やすいですが、株の体力が消耗しやすく、花が咲きやすい代わりに花の数が少なくなる傾向にあります。(1年で2度咲かせる方法参照)
花茎を根元から切ると、新しい花芽は出にくくなりますが、その分株にの体力が蓄えられやすく、次の花芽が伸びてきた際には花の数が多くなる傾向にあります。(来年また咲かせる方法参照)

もし春頃に花がしおれてしまった場合は、花茎を長めに残してあげることで今年中(夏の終わりごろ)に、もう一度花を付けてくれるかもしれません。そうでなければ、次の花は来年まで持ち越しです。楽しみに待ちましょう。

|処分方法

胡蝶蘭は、葉が1枚・根が1本でも生きていれば、復活する可能性はありますが、葉が全て落ちてしまった場合などは、株自体が枯死してしまっています。その場合は、処分しなければいけません。
ゴミに出す際、大まかには下記のような分別が必要になりますので、ご注意ください。

  1. 胡蝶蘭本体
    枯れてしまった胡蝶蘭本体は燃えるゴミとして出せるところがほとんどです。株の大きな胡蝶蘭は、葉や茎を小さく切ってからゴミに出すのが丁寧な捨てからでしょう。
  2. 植え込み材
    (1)水ゴケやバークなどは燃えるゴミです。しかし水分を含む素材ですので、きちんと水気を切って乾いた状態で捨てましょう。
    (2)発泡スチロールなども出てくるかもしれません。地域によって分別が違いますので、地域のルールに従って捨ててください。
    (3)花茎を支えるための支柱も出てきます。支柱は針金やプラスチックが使用されていますので、素材に合わせて分別してください。

  3. よく用いられるのが、素焼きの鉢やプラスチック製の鉢です。こちらも素材によって分別して捨てるようにしてください。

処分方法についてもう少し詳しく知りたい方は、胡蝶蘭の処分方法をご覧ください。

いかがでしたでしょうか。
今回は、小さな胡蝶蘭を「初めてもらった」「初めて買った」けど、どうすればいいのかいいのか分からない方に向けて、家での置き場所や世話の仕方などのポイントを紹介しました。胡蝶蘭がどんな植物なのか理解して花を飾ってみると、とても花持ちも良く、長い期間花を楽しむことができます。しかし、可愛がるあまりに水を与え過ぎたり、強い日差しを当て続けると枯れてしまうのです。
また花が落ちた後も、上手に育てて2回目の花にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。胡蝶蘭ステーションでは、毎月の胡蝶蘭の育て方やおすすめ情報なども掲載していますので、ぜひ活用していただければと思います。

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