【決定版】3月の胡蝶蘭の育て方を解説

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本格的な冬を越え、気温が徐々に高くなっていく3月ですが、胡蝶蘭にとってはまだ寒い季節です。しかし3月を乗り越えさえすれば、ある程度安心できる気温となります。
3月の胡蝶蘭はどのような状態で、どのように育てていけばいいのでしょうか。

そこで今回は、3月の胡蝶蘭の管理方法と育て方をご紹介します。参考にしてみてください。


3月の胡蝶蘭の状態


冬の間の最低温度により、株の状態はかなりばらつきがあります。
比較的暖かい場所で冬を越した株は、本格的に開花期に入ります。
寒い場所で冬を越した株は、花茎の成長は止まったままとなります。

2月に比べると葉の緑色が少しずつ良くなってくるのではないでしょうか。葉の元気が回復するとともに花芽が少しずつ伸び始めます。まだ成長するには十分な温度には足りないため、新しい葉、新しい根はまだ発生していないのが普通です。

先月から葉が黄ばんできている株は、そのまま黄ばみ続けます。その他の緑色の葉色がよくなってくれば株は元気になっています。しかし、緑色の葉が1~2枚にまで減り、残った葉の一面にシワがでてきた時は、根腐れと考えていいです。


3月の管理方法


|置き場所

胡蝶蘭にとって、3月ではまだまだ寒いため、室内の暖かい場所に置きましょう。

昼間は、日光が差し込む暖かい窓辺などが理想でしょう。しかし、3月から窓から差し込む光が強くなってくるので、葉が焼けないようにレースのカーテンなどで直射日光は避けた方がいいです。
夜間は、まだ寒い季節なので、できるだけ部屋の暖かいところに置きましょう。部屋の中央にあるテーブルの上などが理想です。

室内に置いたまま冬を越した胡蝶蘭は、少しでも早く咲かせないと、今年の成長が遅れるため、3月の夜間の保温が大事になってきます。

|水やり

植え込み資材が完全に乾いてから水やりを行います。

気温が高くなってくると、植え込み資材の乾燥もだんだん早くなってきます。その分冬の季節よりは水やりの回数は増えるでしょう。
しかし花芽の成長が始まっても、まだ根からの水の吸収は少ないので、常に鉢の中が湿っている状態はよくありません。

当サイトでは、胡蝶蘭の水の与え方や注意点に関しても紹介していますので、詳しく知りたい方はそちらを参考にしてみてください。

|肥料

肥料は不要です。
花芽が伸びだしたり、葉の色が良くなっても、根の活動はまだまだだからです。

|病気予防、害虫対策

最低温度を高く保ち、胡蝶蘭の抵抗力を高めましょう。

カビによる病気、細菌が原因の病気が発生しやすい季節です。病気が出てしまった葉は切除します。
害虫の発生にも注意が必要です。比較的暖かい場所で冬を越した株は、本格的に開花期に入りますが、コナカイガラムシやスリップスの発生に注意が必要です。コナカイガラムシは綿棒などでこすり落とします。
当サイトでは、胡蝶蘭の病気の原因や特徴を紹介していますので、そちらもご覧ください。

|植え替え

植え替えは行いません。しかし、根腐れを起こしてしまった場合などは、やむを得ず植え替えを行うことがあります。
胡蝶蘭の植え替えを行うかどうかを判断するポイントや植え替え手順など、詳しい植え替え方法に関してはそちらを参考にしてみてください。

いかがでしたでしょうか。
今回は、3月の胡蝶蘭の管理方法と育て方をご紹介しました。3月は、花芽を早く伸ばして開花準備をさせるために、日光、水やり、温度をきちんと調整することが大事です。この季節を乗り越えれば、気温もだいぶ上がってきて安心できる季節になります。

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