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「母の日にカーネーションを」と思ったあなたに胡蝶蘭をお勧めする理由
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昔から母の日にはカーネーションが定番です。
けれども最近では、「いつもと違う花にしよう!」「本当にカーネーションが適しているの?」そのような気持ちの現われか、母の日の胡蝶蘭が注目されはじめています。
そこで今回は、母の日の贈り物としてなぜ胡蝶蘭が注文されているのか、その理由を考えてみたいと思います。
なぜ母の日にカーネーションなのか?
世界中で母の日は存在するものの各国で日付は異なり、日本やアメリカでは、5月の第2日曜日が母の日となっています。
そもそも母の日は、1914年にウェストバージニア州の知事が「5月の第2日曜日を母の日」と宣言したことがきっかけで広まりました。
その背景には、当時アメリカに住むアンナ・ジャービスという少女が関係しています。
アンナの母親は、南北戦争の負傷者のケアを行う活動をしていて、負傷者の衛生状態を改善するだけでなく、敵兵のケアも献身的に行っていました。
その母親が亡くなった2年後にアンナは、亡き母を追悼するため、母親が日曜学校の教師をしていた教会で記念会を行いました。その際、アンナは母が好きだった白いカーネーションを祭壇に捧げました。また、アンナの母を大切にする想いに感動した人たちは、翌年同教会に470人集まり、母のことを想う日を祝いました。その際、アンナは参加者全員に白いカーネーションを手渡しました。
┃母の日にカーネーションが適しているわけではない
このようなきっかけから、カーネーションは母の日のシンボルとして認識されるようになったということです。
特にカーネーションの生体特性や独自の特長などから、母の日の花として適していたわけではないということがわかります。
起源を辿ると、カーネーションという花の種類ではなく、それよりも「母を想う気持ち」が大切だと言えるでしょう。
胡蝶蘭は母の日のプレゼントとしてどうなのか?
冒頭、胡蝶蘭が母の日のプレゼントとして注目されていると記述しました。
その理由について考えてみます。
胡蝶蘭の特長に加えて、「母の日」という視点も加えて考えてみます。
まず、胡蝶蘭の生体的な特長から、次のことが言えます。
1.世話がいらない(手入れが面倒ではない)
意外に思うかもしれませんが、胡蝶蘭は、とても世話が簡単です。
花は、水やりや日にあてるのが面倒という人は案外多いかもしれません。ましてや、いつも忙しそうにしているお母さんに、花を贈ることで、そのような手間を増やしてしまうのではないかという心配もでてきます。
ところが胡蝶蘭は、1~2週間に一度ほど水をあげるだけで十分ですし、日にあてる必要がありません。(むしろ日に当てない)
人が普通に生活できる場所であれば、ほぼ「ほったらかし」でも咲き続けてくれるのが胡蝶蘭です。
2.虫がわきにくい
一般的な鉢花には土が入っています。これが原因で小ハエのような虫がわくことがあります。
このことだけでなく、水を与え日光浴のために外へ出しているうちに虫がついたりもするでしょう。
一方、胡蝶蘭の鉢の中は、土ではなく「水コケ」になっています。
虫がわきにくく、もしも鉢をひっくり返してしまったとしても、土のように周囲を汚すことがありません。
家を清潔に、そして、余計な家事を増やしたくないお母さんにとって、虫や汚れの心配がないというのは、必要なポイントだと思います。
3.においがない
イメージとしては独特な臭いがありそうな胡蝶蘭ですが、ほぼ無臭です。
従って、置く場所を選びません。玄関、トイレ、洗面所、そして土を用いていないのでキッチンに置く人もいると聞きます。
置く場所を変えることができたり、他の花であれば置けないような場所に花を置けるというのは、お母さんにとって、ちょっとした楽しみでもあり、喜びかもしれません。
これらの結果、胡蝶蘭はインドアフラワーに適しているというのが象徴されます。
なお、胡蝶蘭についての育て方はこちらで記述しています:育て方の簡易マニュアル
そして母と子という繋がりから「お母さんに贈る」という意味で、最も重要なことは―
4.長く咲く・枯れにくい
母の日に贈りものをもらったお母さんは「こんなことしなくていいのに」「気持ちだけでうれしいのよ」と、照れ隠しもあって、このようなコメントがあるかもしれません。
それでも、息子や娘からもらった花であれば、できるだけ枯らしたくない。一日でも長く咲くように手入れをしよう、という気持ちがわくことでしょう。
それとは裏腹に、その花を枯らしてしまったとなると、気持ちが下がるものです。
もしかすると、手入れを怠ったせいかもしれないと、自分を責める気持ちが生まれるかもしれません。
人は少なからず花が枯れてしまうとテンションが下がってしまうものです。
せっかくお母さんへの想いから送った花であれば、いつかは枯れるにしても、できるだけ長く咲き続けてほしいもの。
その花が長く咲いていれば、「こんなものいらないのに」と言っていたお母さんも、その花を見るにつけ、嬉しい気持ちになり、それが繰り返されることで、子供たちの成長の喜びを感じるかもしれません。
インドアフラワーである胡蝶蘭は、生活動線のなかで、いつも目にできる花です。
「長く咲き続け、目にすることが多い」こと、それは、お母さんを思う気持ちの花と言える点ではないでしょうか。
余談的に-
もしかすると、2カ月も3カ月も咲き続けた胡蝶蘭を「まだ咲いているわよ」と自慢するお母さんがいるかもしれませんね。
特別な世話をしなくても胡蝶蘭はそれくらいの期間咲き続けるのは珍しいことではないとしても、その時は、「お母さんのおかげで花も喜んでいるよ」と褒めてあげてはどうでしょうか。
参考:カーネーション、バラ、紫陽花、胡蝶蘭の観察をしました。(2020.4.10追記)母の日の花はカーネーション?バラ?紫陽花?
母の日の胡蝶蘭が買える通販ショップ
それでは最後に、母の日向けの胡蝶蘭が買える通販ショップをご紹介します。
通販であれば地元を離れている方でも、故郷の母親に胡蝶蘭を届けることができるので便利です。
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いかがでしたでしょうか。
母の日に胡蝶蘭が適している理由を記述してみました。納得できる点があれば、母の日のプレゼントに胡蝶蘭をどうぞお選びください。
おすすめの理由をひとつ付け加えます。
「胡蝶蘭は値段が高い」というイメージがあります。それなので、もしかすると実際の値段よりも高いプレゼントだと思ってくれるかもしれません。
そうであれば、あなたの株が上がるかもしれませんね。
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