【決定版】11月の胡蝶蘭の育て方を解説

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温度が下がるにつれ株の生育は鈍っていきます。品種によってバラつきはあるものの、一日の平均が21℃程度(最低温度18℃以下)の環境になると、生育は止まり花芽分化が起こります。そのため、11月は完全に冬の管理方法に移行します。これは、温度により株の状態が変化しているためで、詳しくは胡蝶蘭と温度の関係を紹介していますのでそちらをご覧ください。

今回は、11月の胡蝶蘭の育て方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


11月の胡蝶蘭の状態


気温が下がると、胡蝶蘭の生長はピタリと止まります。葉は伸びなくなり、根の生長も終え色が変化してくるかもしれません。

胡蝶蘭は暖かい時期に育ち、その後温度が下がるにつれ生育が鈍くなっていきます。平均温度が21℃程度(最低温度18℃以下)まで下がった環境に30日程置かれると花芽が顔を出します。夏の間によく育った株は11月には花芽を見ることができるでしょう。花芽は上から3枚目と4枚目の葉の間から出るのが一般的ですが、それより下の葉からでることもあります。

また寒い環境になりすぎると、花芽の生長も止まり、株が休止状態になってしまいます。株を置く環境によって温度に差がでる時期といえます。


11月の管理方法


  

|置き場所

明るい室内の窓辺に置きましょう。レースカーテン越しの日光をしっかり当て、最低温度が低くなり過ぎないように気を付けます。特に夜間は冷え込む日もありますので、リビングなどの部屋中央など、冷気が通らない場所に避難しましょう。
また、ファンヒーターやストーブなどを使う際は、熱風が直接当たるのは絶対に避けなければいけません。すぐに枯れてしまいます。

コンクリートのマンションなどは気密性もあり比較的暖かいですが、戸建ての場合はかなり寒くなる場合があります。その際は、空気穴をあけた透明のビニール袋をかぶせる対策をしてもいいかもしれません。

|水やり

植え込み資材の乾きは先月以上に遅くなりますので、注意が必要です。
冬は水のやり過ぎに注意が必要です。

今までは、植え込み資材が乾いてから水やりを行っていましたが、この時期からは「乾いたのを確認してから2,3日後」くらいで丁度いいです。
株が休止状態になったら、ほとんど株自体水を吸収しなくなります。植え込み資材が乾く原因は暖房器具などによる空気の乾燥ですので、冬に水を与え過ぎると根を弱らせてしまいます。

|肥料

肥料は不要です。
胡蝶蘭の肥料について詳しく知りたい方は、胡蝶蘭の肥料を解説したページ紹介していますので、そちらをご覧ください。
 

|病気予防

温度が下がって株が休止状態になっているにも関わらず、水を多く与えていると病気の原因になってしまいます。
鉢内が常に湿った状態では、細菌やカビが繁殖し、根腐れも起こります。カビによる炭そ病、細菌による軟腐病・褐斑細菌病などの原因にもなりますので、注意が必要です。
詳しくは、胡蝶蘭の病気を解説したページがありますので、そちらをご覧ください。

いかがでしたでしょうか。
今回は、11月の胡蝶蘭の育て方を紹介しました。胡蝶蘭を育てている環境によっては、花芽が生長したり、株が休止状態になったりと地域によっても大きな差がでてくる季節です。温度と胡蝶蘭の関係を意識しながら育てることで、自分の株がどういう状態にあるかを知ることができるかもしれませんね。花芽が伸びてきた株は、冬を乗り越えれば待望の花が待ってます。気を引き締めていきましょう。

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